最近めっきり時間の取れなくなったcosineです。今回は薬学系ならではの短めエントリを。 医薬と関わる世界にいると、「生物に効果を与える化合物」にものすごく沢山出会います。これをひっくるめて一般には何と呼んでいるでしょうか。「医薬」ではありません。なぜなら「毒」も含まれるからです。 「生理活性物質」と呼ぶ人が多いと思います。しかし一方では、「生物活性物質」と呼ぶ人もいます。 いやいやどっちも変わんねーじゃん?と思うかも知れません。 しかし実情は少し違います。 実はこの用語は、専門家視点から厳密な使い分けが提案されています。この文章に依れば 生物活性物質: 「毒でも薬でもとにかく生体に作用があれば良いという物質」 生理活性物質: 「ある生体のなかに本来存在するもので、その生体のために役立っている物質」 ざっくりいえば外因性か内在性か、という違いがあるのです。 つまり我々が日常使っている医薬品