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ブックマーク / www.chem-station.com (13)

  • ルィセンコ騒動のはなし(前編) | Chem-Station (ケムステ)

    Tshozoです。何回か書いていますが、筆者が産まれたあたりに活動していた全共闘世代。大学の中を学生さんが角棒持ち歩いて火炎瓶で警察に応戦するケースもあったという、まさに”This is 昭和”でした。それを象徴するのが東京大学安田講堂でのこの事件。これを思い出したのは敬愛する山義隆先生のこのを書店で見つけて読んだからなのですが、再放送当時は子供心に「ウルトラマン出てきてウルトラ水流で水かけないかなー」と不謹慎なことを思っていたものです。 このころ国家に対する「抵抗側」には、左系(共産主義)に影響されたメンバーが現在よりもだいぶいろんなところで影響力を発揮していました。今考えると色々とアレな雑誌とか主張とかみられたのですが、こうした方々が安保闘争からはじまり大学紛争とかの時代まで色んな所に頭を突っ込んで散々引っ掻き回していたわけで。 当時はまだソ連とか中国とか北とかが結構な力を維持・発

  • 生理活性物質? 生物活性物質? | Chem-Station (ケムステ)

    最近めっきり時間の取れなくなったcosineです。今回は薬学系ならではの短めエントリを。 医薬と関わる世界にいると、「生物に効果を与える化合物」にものすごく沢山出会います。これをひっくるめて一般には何と呼んでいるでしょうか。「医薬」ではありません。なぜなら「毒」も含まれるからです。 「生理活性物質」と呼ぶ人が多いと思います。しかし一方では、「生物活性物質」と呼ぶ人もいます。 いやいやどっちも変わんねーじゃん?と思うかも知れません。 しかし実情は少し違います。 実はこの用語は、専門家視点から厳密な使い分けが提案されています。この文章に依れば 生物活性物質: 「毒でも薬でもとにかく生体に作用があれば良いという物質」 生理活性物質: 「ある生体のなかに来存在するもので、その生体のために役立っている物質」 ざっくりいえば外因性か内在性か、という違いがあるのです。 つまり我々が日常使っている医薬品

  • クオラムセンシング Quorum Sensing | Chem-Station (ケムステ)

    chemglossary クオラムセンシング Quorum Sensing 2022/9/29 chemglossary, 有機化学, 生化学, 生物工学 quorum sensing, クオラムセンシング, 微生物学 コメント: 0 投稿者: Naka Research Group クオラムセンシング (Quorum Sensing) クオラムセンシング (Quorum Sensing)とは、細菌が自己誘導因子 (autoinducer) と呼ばれる分子を放出しあい、周囲の菌密度に応じた遺伝子発現や表現型を制御する仕組みのことを指す。1994 年に E. Peter Greenberg によって命名された[1]。クオラム (Quorum, 定足数) とは来会議における決議や議事を行うために必要な人数のことを指す言葉で、ある一定の数の細菌が集まった時に発光や病原性の発現などが一斉に起こる

  • 有機合成化学協会誌2020年5月号:特集号 ニューモダリティ;有機合成化学の新しい可能性 | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 有機合成化学協会誌2020年5月号:特集号 ニューモダリティ;有機合成化学の新しい可能性 2020/5/15 一般的な話題, 化学者のつぶやき 有機合成化学協会, 有機合成化学協会誌 コメント: 0 投稿者: めぐ 有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2020年5月号がオンライン公開されました。 筆者の在宅勤務も2ヶ月ほどが経過しました。1日も早い事態収束を願うばかりです。 有機合成化学協会誌、今月号は特集号になります。タイトルは「ニューモダリティ;有機合成化学の新しい可能性」です!ワクワクしますね。 今回も、会員の方ならばそれぞれの画像をクリックすればJ-STAGEを通してすべてを閲覧することが可能です。 Review de Debut、感動の瞬間、MyPRなどは今月号はお休みです。 生細胞内の疾患関連タンパク質を減少させる低分子創薬手法の開発 石川稔*、橋祐一

  • レビュー多すぎじゃね?? | Chem-Station (ケムステ)

    今回はつぶやきというか半分現場の愚痴(?)を・・・ 最近とある依頼を受けて、総説(レビュー)記事を一つ書くことになりました。 きっちり書き上げいざ投稿!という段になったはいいのですが、なんとそこで「レビュー丸かぶり事件」に遭遇したのです。 どういうことかというと、ほとんど同じ内容の総説がタイミング良く、しかも複数同時に他雑誌から出てきたのです。いやはやこんなことはかつて経験がありません。結構な執筆時間を使ったこともあって、これには参りました。「原著論文ならまだしも、総説まで競争になるのかよ!」と何とも言えない気分になったわけです。 筆者の分野に限った話か知れませんが、最近あちこちの雑誌が総説コーナーを新しく作る流れがあるように見えます。これは昨今のジャーナルの乱立傾向とも無関係ではないでしょう。 総説誌はインパクトファクターが高くなる 各雑誌が総説コーナーを設けたがる理由はおそらくただ一つ

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/08/01
    これって転じて、"2chのまとめ大杉"という話になるのかなぁ?
  • あなたの体の中の”毒ガス” | Chem-Station (ケムステ)

    「毒ガス」と聞いて、皆さんはどのようなことを連想しますか?化学兵器、火山ガスなどの危険で忌避すべきものであるという方がほとんどだと思います。しかし皆さんご存知でしょうか。そんな”毒ガス”があなたの体の中にも存在していることを‥‥。 一酸化窒素 一酸化窒素 (NO)は自動車の排ガスなどに含まれ、光化学スモッグや酸性雨を引き起こす大気汚染物質の一つとされています。 一方で、生体内では一酸化窒素合成酵素(NOS)によってL-アルギニンから産生され、殺菌、血管拡張やシグナル伝達などの重要な機能を担っていることがよく知られています。 図:NOの生合成?L-アルギニン→L-シトルリン+NO 爆薬であるニトログリセリンも血中のNO産生を増やすことで、狭心症治療薬として効果を発揮します(→●)。 図:ニトログリセリン 一酸化炭素 一酸化炭素 (CO)は酸素よりもはるかにヘモグロビンと結合しやすい性質があり

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/04/23
    ○○さんの屁のことか、と思ったら、違った。
  • STAP細胞問題から見えた市民と科学者の乖離ー前編 | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 STAP細胞問題から見えた市民と科学者の乖離ー前編 2014/3/19 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 論文 投稿者: ペリプラノン 世間をあっと言わせ、たちまち時の人に。 蓋を開けてみるとなんだかはっきりしないものだった。 科学と社会が抱える様々な問題が浮き彫りになったSTAP細胞フィーバーですが、今後の展開に目が離せません。その寸評は様々なサイトでなされているのでそちらに譲るとして、ここではともすると誤解されている科学とは何か、科学的とはどういうことか、科学における作法とはどういったものかなどについておさらいしておきたいと思います。 その上で改めてSTAP細胞論文のどこに問題があるのかを考えていただきたいと思います。 筆者も科学者の一員です。 科学者という人種は、まだ明らかになっていない自然界の摂理を探求すべく活動しています。よって、UFOは存在するかなど、どんなに突

  • フラーレンの中には核反応を早くする不思議空間がある - 化学者のつぶやき -Chem-Station-

    化学者のつぶやき フラーレンの中には核反応を早くする不思議空間がある 2013/9/25 化学者のつぶやき, 論文 フラーレン, ベリリウム, 半減期, 放射性物質, 核反応, 核崩壊, 電子捕獲 コメント: 0 投稿者: Green 今まで「自分が小さくなってフラーレンの中に入ってみたらどうなるんだろうか」と考えてみたことはありますか。夢の中だけでいいので、そんな経験をしてみたい気もします。実は、フラーレンの中には、ある種の核反応まで早めてしまうほどの、不思議空間が広がっているのです[1]。 火薬の燃焼が一瞬であるのに対し、鉄クギが錆びるという現象は、同じ酸化であるにも関わらずゆっくりで、時間がかかります。化学変化では、このように反応の進むスピードがまちまちです。化学反応の進む速さは、反応の種類だけではなく、温度や触媒の有無など反応の環境によっても大きく違います。こういった反応速度が決ま

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2013/09/25
    フラーレン気分ならRock'n Rollhttp://www.youtube.com/watch?v=FoNw72d8_Dc いえ、言ってみたかっただけです。
  • もし炭素原子の手が6本あったら | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 もし炭素原子の手が6あったら 2013/6/6 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 論文 モリブデン, 共鳴, 有機化学, 構造化学, 炭素, 無機化学, 生物化学, 金, 錯体化学 コメント: 0 投稿者: Green 6月なので6にちなんで、原子番号6番、炭素Cにまつわる「6」の話を記事にしたいと思います。 炭素原子と言えば結合を作る手は4だということは、理科好きならば中学生でも常識扱いされる有名なことかもしれません。4しか手がないのであれば、4よりも多くの方向へ結合の手がのびることはなさそうです。 しかし、特別な場合には「炭素原子が6方向に結合の手をのばす分子」もあるのです。しかも、それが実験室で作った人工の合成物だけでなく、生き物が作った天然の化合物にもあるというから驚きです。 わたしたちヒトの手足は4、昆虫の手足は6、カニははさみを入れて10というように

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2013/06/07
    ワカンネー。やっぱ化学者の言うことはバケらった。
  • 「重曹でお掃除」の化学(その2) | Chem-Station (ケムステ)

    炭酸水素ナトリウム、通称重曹についてのお話です。前回の続きです。 前回は「重曹」という名前の由来と、ベーキングパウダーとしての利用で終わってしまいました。 今回は題の「なぜお掃除に重曹がいいか」という話に戻りましょう。 重曹を使ったお掃除のことを最近ではナチュラルクリーニングと言うらしいです。 ソルベー法で工業的に合成された純度100%の炭酸水素ナトリウムが「ナチュラル」というのはどうかと思いますが、まあ結果論として害は少なそうので、そこは気にせず題に入りましょう。 「お掃除に重曹」とアルカリによる加水分解反応 重曹でお掃除すると汚れが取れる理由、それは重曹がアルカリ性で、汚れが酸性だからです! ・・・という、微妙に間違った説明を見たのが、実は今回の記事を書いている理由だったりします。小さな間違い大きなエセ科学の元とも言いますから。 そこで、重曹が汚れを落とすメカニズムを、順番に見てい

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2012/03/10
    "曹達とはソーダの当て字。そのまま「ソーダ」と読む"そうだ。/はーい、質問でーす。コツのいらない天ぷら娘(床上手!)には入ってますか?
  • で、その研究はなんの役に立つの? | Chem-Station (ケムステ)

    例えばそこの貴方。合コンで初めてあった女の子や久しぶりの親戚と、自己紹介や近況報告から自分の研究の話題になったとします。そして「どんな研究しているの?」から始まった会話は80%(もっと高いかも)の確率で「その研究はどういう役に立つの?」「どういう製品になっていく研究なの?」…そんな流れ何処かで聞いたことありませんか。特にお正月はこんな話題、多かったんじゃないでしょうか? 今回はあまり化学と関係無いですが、こんな質問にどう答えたらよいか?考えてみたいと思います。 ただはじめにいいますが、僕はこの質問があまり好きではありません。 なぜなら大抵の場合、その合コンでの女の子や親戚のおばさんは自分と同じ「バックグラウンド」を共有していないからです。そのため、研究のダイナミズムを伝えることは至難の業です。いや到底無理です。科学者の仕事は、概して「普通」の仕事のように(科学者も普通ですよ!)ダイレクトに

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2012/01/23
    "サイエンスというのは積み重ねられうる知識の事"というのは、なかなか一般の人には理解してもらえないのが残念。どうしても"勲章"をもらった人にだけスポットが当たる。
  • Ph.D.化学者が今年のセンター試験(化学)を解いてみた | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき Ph.D.化学者が今年のセンター試験(化学)を解いてみた 2010/1/23 化学者のつぶやき, 日常から 投稿者: cosine 先週末に行われました、センター試験。 筆者自身コレを受験したのはもう10年以上前のことなんで、高校化学かいやはや懐かしいなぁ、なんてことを思いながらニュースを見ておりました。 ・・・ふと魔が差したのでしょう。この10年で自分の知識はどこまで違ったものになったんだろう、なーんてことを大人げなくも知りたくなってしまいました。 で、受験終了以来まったく意識の外にあったはずの、センター試験を解くという暴挙にでてしまうことに。さてさて・・・ 時間を測って実際やってみたところ、見直し含めて40分で終了(制限時間60分)。 まぁ知識も増えてるハズだし、化学量変換なんて毎日嫌というほどやってる。スピード自体上がってるのは納得。うむ。でも計算は意外と大変だった

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2010/01/23
    そんなもんでしょ。家庭教師とか塾講師やってると、沽券に関わるけど。
  • 科学史上最悪のスキャンダル?! "Climategate" - 化学者のつぶやき - Chem-Station

    一般的な話題 科学史上最悪のスキャンダル?! “Climategate” 2009/12/7 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 日常から Climategate, クライメイトゲート, 二酸化炭素, 京都議定書, 国連機構変動枠組条約会議, 温暖化, COP15 投稿者: StarryNight 既に海外のメディアでは大きく取り上げられており、日でも数々のサイトで取り上げられていることなのでご存知の方も多いかと思いますが、去る11月に起きた、「Climategate事件」についてのつぶやきです。(*筆者が尊敬する科学者H.M氏より情報提供・ご協力を得ての執筆です) 長いので先に簡単にまとめると、 ・地球温暖化に関する大御所研究者のこれまでのデータとemail等が流出 ・そのデータから、研究の不正・印象操作が発覚(地球温暖化はCO2が主要因ではない&そもそも温暖化してない?!) とのこと

    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2009/12/09
    僕が昔(と言うほどでもないが)読んだ本にも書いてありましたけど、元々温暖化というのは原発増設のための方便だったらしいですよ。確かこの本:isbn:9784416208182
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