グリーンランドのサンド島上空を飛ぶキョクアジサシ(撮影日不明)。 地図では、北から南へ向かう秋の移動経路を緑色、冬期の移動経路を赤色、南から北へ向かう春の移動経路を黄色で示してある。 Photograph and map courtesy Carsten Egevang 世界で最も長い距離を季節移動する小型の渡り鳥、キョクアジサシ。最新の研究から、その移動距離はこれまでの推定値の2倍以上に達することがわかった。 体重100グラム余りのキョクアジサシの小さな体に最新の小型発信機を取り付けて移動経路を追跡したところ、この鳥は毎年、緩やかに蛇行する経路をたどりながらグリーンランドと南極の間を往復していることが明らかになった。一部の個体では総移動距離は実に8万キロに達し、キョクアジサシ同様に長距離を移動することで知られるハイイロミズナギドリと比べても、6400キロ以上長い。 研究チームのリーダーを