今週Yaleにて開かれた、光遺伝学(Optogenetics)に関するシンポジウムで、いくつか偉い先生の講演を聞いたので、光遺伝学についての覚え書きを書き記しておこうと思う。ブログを放置するのも良くないしね。 光遺伝学とは? 元々は、神経回路の機能を調べるために、光学と遺伝学とを組み合わせて発達した研究分野のこと。光遺伝学(Optogenetics)という言葉はKarl Deisserothが2006年の論文で最初に用いたらしい(参考)。一般的に光遺伝学という場合、チャネルロドプシン2やハロロドプシンを神経細胞に発現させ、光を照射することで神経の興奮または抑制を起こす手法のことを指すような気がする。 光遺伝学のさらなる応用 近年は光遺伝学の対象が広がっている。例えば、光の照射によってsmall GTPaseの活性化やタンパク質-タンパク質相互作用を制御するという技術が開発され、これらもOp