コレラ ― 19世紀に最も恐れられた病気 1854年のことです。ロンドンでは,またしてもコレラが大流行していました。激しい下痢と脱水症状を引き起こす病気で,瞬く間に広まり,朝は元気だった人が夕方には死んでいるという有様です。治療法はまだ知られていませんでした。 コレラは19世紀に最も恐れられた病気で,原因はなぞに包まれていました。腐った物の不快な臭いを吸い込むとコレラにかかると思った人たちもいました。そう考えたのも無理はありません。ロンドンの街中を流れるテムズ川は,当時ひどい悪臭を放っていたのです。人々はその嫌な臭いのする空気から感染したのでしょうか。 1854年の大流行の5年ほど前に,ジョン・スノーという医師が,コレラは空気からではなく,汚染された水からうつると唱えていました。やはり医師だったウィリアム・バッドは,菌のような生物がコレラを引き起こすと考えました。 スノーは,1854年に大
笑うカイチュウ―寄生虫博士奮闘記 作者: 藤田紘一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/09メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る先日、札幌医科大学図書館に案内された折に読んでて*1、続きも読んでみようかな、と思い、札幌市の某図書館(家から6km強離れてる…さすがに、バスと地下鉄に乗って行きましたよ。)から借りてきて読みました。 まぁ、wikipedia:寄生虫学のような(一見)古い学問は時代の流れの中で統廃合の危機にあったりするらしいんだけど、昨今のエコ・ブームの中で、一時は絶滅したか、と思われたカイチュウがまた息を吹き返してきたりしているらしい。 だから、そんなに笑えない話もあった。 そえば、寄生虫を駆逐したことでアトピーや花粉症などのアレルギー疾患が増えた可能性がある、とかいう話があった。(参考資料こちらのインデックスに著者の顔写真があり
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く