タグ

2015年4月3日のブックマーク (8件)

  • アイヴァス『黄金時代』はスゴ本

    「世界は一冊の書物に至るために作られている」マラルメはそう喝破した。だが、その「」は絶えず更新され、挿入され、削除されている。なぜなら、「」について口を開いた瞬間、読者は語り手すなわち作者となるから。 英訳がamazonSF/ファンタジー部門で1位らしいが、この傑作は「SF」でも「ファンタジー」でもない……とはいうものの、これがどういう作品か、紹介するのはかなり難しい。 書を、虚構の島の奇妙な日常を紹介する旅行記として読んでもいいし、その島にただ一つだけある、始まりも終わりもない増殖する「」に畳み込まれた物語に呑み込まれても面白い。ボルヘスやナボコフや千夜一夜を想起して、ニヤリとほくそ笑んだりゴクリと唾を飲み込んだりもする。あちこちに隠してある、プラトンやフーコーやレイコフたちの哲学のアナロジーを解くのも、めっぽう楽しい。 つまり書は、物語単品でも、物語の重ね書きとしても、物語

    アイヴァス『黄金時代』はスゴ本
  • 『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋 - HONZ

    地球上で最も危険な生物は? サメ?ヘビ?それとも人間? 2014年4月末にビル・ゲイツが自身のブログで投げかけたこの質問が大きな話題を呼び、多くのニュースサイトでも報じられたのは、その答えがあまりにも意外だったからだろう。危険の尺度を「1年間に何人の人間が殺されているか」とすれば、最も危険な生物はサメでもヘビでも人間でもなく、蚊なのだという。ある推計によれば毎年75万もの命が蚊によって失われているというのだ。 蚊が人類最大の脅威となるのは、蚊がマラリアを媒介するからである。日で生活していると実感が湧きにくいが、マラリアは今でも毎年数億人に感染している。書は、そんな恐るべきマラリアと人類の50万年にも及ぶ闘いの記録である。書を読めば、人類が築きあげてきた歴史がいかにマラリアに影響を受けているか、わたしたちのDNAにどれほど色濃くマラリアとの闘いの痕跡が刻まれているかに驚くだろう。古代ロ

    『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋 - HONZ
  • アメリカ人が見た、ナチスが台頭していくドイツの姿 『ヒトラーランド』 - 言いたいことがなにもない

    ナチスが行った行為は、人類の汚点として考えられている。なぜそんなことが起きてしまったのか。ヒトラーは狂人なのか。狂人だとするなら、支持した人々は何者なのか。 フロムは「悪について」で、ナチスを集団のナルシズムという病理にかかったもので、血族、国家、宗教、人種がその熱情の対象になってしまったと喝破した。 悪について 作者: エーリッヒ・フロム,鈴木重吉 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 1965/07 メディア: 単行 購入: 6人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (23件) を見る 実際、ふとしたことで簡単に狂気は伝染するのだろう。このまとめはリアリティがある。 今、改めて天皇機関説事件をおおざっぱに振り返ってみた~@noiehoieさんつぶやき編集 - Togetterまとめ 数年前、このまま戦争が起きるのではとドキドキしていた。今よりもさらに中国への反感が高まって

    アメリカ人が見た、ナチスが台頭していくドイツの姿 『ヒトラーランド』 - 言いたいことがなにもない
  • 今のiPadは、Windowsタブレットにかなり負けている - 日経トレンディネット

    ユーザー視点の辛口評価で知られる戸田覚氏が、iPadWindowsタブレットとを使い比べて、両者の良い点・悪い点を明らかにしていく。まず、WindowsタブレットがiPadより優れている点だ。 僕は、その日の仕事の内容によって、まるで日替わりのようにiPadと携帯ノートを持ち歩いている。一時はiPadを持ち出す機会が多かったのだが、最近はWindowsタブレットを持ち歩く日も増えている。また、出張には必ず両方を持っていくし、事務所で作業するときにも両者を頻繁に使い分けている。 今回は、iPadWindowsタブレットを長年使い続けて気付いた、Windowsタブレットの良い点と悪い点をチェックしていこう。これからiPadを買おうと考えている方の参考になれば幸いだ。すでに両方を使っている方には「私の使い方ではちょっと違う」と思われる点もあるかもしれないが、今回は、あくまでも「僕にとっての良

    今のiPadは、Windowsタブレットにかなり負けている - 日経トレンディネット
  • 『ナチスと精神分析官』ナチ気質という未解決問題 - HONZ

    第二次世界大戦が終わってから70年近くが経つにもかかわらず、いまだナチスというのは悪のレベルを推し量る一つの「ものさし」である。狂信的な集団による凄惨な事件の話を見聞きする度に、ナチスと比べてどちらが非道なのか、そして双方に共通するものは何なのかという問いが頭をよぎる。しかし語り尽くされたであろうナチスにも、まだまだ掘り起こされていない歴史が存在した。 1945年8月、ニュルンベルクでのこと。かつて加害者として収容所を君臨したナチの高官たちは、今や戦犯としての裁きを待つしかない憐れな捕虜となっていた。 当時52歳であったヘルマン・ゲーリングは、ナチ党において極めて悪評の高かった数々の活動の計画や実施を担った人物である。内部粛清として有名な長いナイフの夜事件、ゲシュタポの創設、反ナチ派用の強制収容所の設立、政敵の追放。第二次世界大戦までに彼を上回る肩書を保持していたのは、アドルフ・ヒトラーた

    『ナチスと精神分析官』ナチ気質という未解決問題 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/04/03
    図書館で見かければ。
  • 「格差」と「10代のセックス」の意外な関係

    コンテンツブロックが有効であることを検知しました。 このサイトを利用するには、コンテンツブロック機能(広告ブロック機能を持つ拡張機能等)を無効にしてページを再読み込みしてください。 ✕

    「格差」と「10代のセックス」の意外な関係
  • 太田光「安倍首相バカ」発言の何が悪い! 総理の低能揶揄は名誉毀損でないとの判例が - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

    改めて言っておくが、太田光のバカ発言なんて、政策上の批判であり、なんの問題もない。いや、これが人格上のバカ発言だったとしても、民主主義国家ではごく普通に行われている論評にすぎない。 ところが、今の日では、この程度の些細な政権批判や論評、揶揄に対して、「一国の総理に対しておかしい」「名誉毀損だ」「放送法違反だ」という圧力が加わり、口をつぐまざるをえなくなってしまう。すでにネット上では、総理の批判をすることが何か国益に反する違法行為のような認識さえ広がっている。 これでは、安倍政権が中国における中国共産党北朝鮮における金正恩とほとんど変わりがないということではないか。 いや、これは、冗談ではない。テレビ朝日『報道ステーション』の古賀茂明降板問題でもそうだが、安倍官邸とそのメディアへの圧力を礼賛する連中の群れを見せつけられると、連中が“北朝鮮化”とまではいかなくても、ロシアのプーチン政権並み

    太田光「安倍首相バカ」発言の何が悪い! 総理の低能揶揄は名誉毀損でないとの判例が - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/04/03
    "この程度の表現は受忍すべきだ。"/ま、サッサとヒデブーの化けの皮がはがれろ、とも思う今日この頃。
  • 太田光「安倍首相バカ」発言の何が悪い! 総理の低能揶揄は名誉毀損でないとの判例が - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

    「総理大臣だってバカはバカでしょ」 爆笑問題の太田光がこんなふうに安部首相を痛罵したのは、3月29日放送のTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』での一幕だ。この日の放送で太田は、政府が沖縄普天間基地の辺野古移設を強行している問題に触れ、「安倍っていうバカ野郎」「私は個人的に(安倍首相を)バカだと思ってますけど」「沖縄は日ですよ。何で日を守らないのあのバカは」と“安倍はバカ”を連発。相方の田中裕二がなだめるも太田は「言い過ぎてねえよ!」と意に介さなかったが、この憤りには理由がある。 基地移設問題では先日、翁長雄志沖縄県知事が沖縄防衛局に海上作業停止を指示していたが、政府はこれを無効にするとし、実際、30日には林芳正農林水産相が作業停止指示の効力を止めている。政府は今後も沖縄の民意を無視し続けるだろう。 これに対し太田は「(翁長知事が)会おうと言っているのに、会おうともしない。選挙で翁長さ

    太田光「安倍首相バカ」発言の何が悪い! 総理の低能揶揄は名誉毀損でないとの判例が - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ