★日本円はどうして360円だったのでしょうか? 戦後、1971年までは、固定相場制で1ドル=360円と決められていました。同年12月、ワシントンのスミソニアン博物館にIMF主要10カ国の蔵相が集結し、1ドル308円に切り上げになりました。その後は次第に変動相場性になり、最近ではなんと1ドル77円前後まで円高になっています。 1971年360円から308円になった時の新聞 では戦後どうして360円などと、いまでは思いもつかないような円安のレートになったのでしょうか?それは日本では、昭和10年から23年までの間に、卸売物価は戦争もあって、約208倍に上昇になり、同じ期間に米国の卸売物価は約2倍だったことに関係します。日本の卸売物価の上昇率は米国の約104.5倍でした。昭和10年の円為替レートは1ドル=約3.45円だったから、これに104.5倍すると360円近い数字になり、端数を切り捨てて1ドル