今は一般向けマスクが「少なくとも数千万枚余っている」状態 「6月に入っても、倉庫に120万枚も余ってしまっていて……ようやく60万枚まで減らしました」 そう言って苦笑するのは、中国からショッピングサイトなどで雑貨類を販売する貿易商社の中国人営業部長だ。新型コロナウイルスの感染拡大で爆発的に需要が増え、一時は一般向けの使い捨てサージカルマスクが10枚入りで3000円近く、単価300円弱にまで暴騰した。 ところが、7月に入った今はあの喧噪はどこへやら。一般向けマスクの末端価格は、「10万枚から50万枚購入するなら単価は12円、1万枚から10万枚なら14円か15円、10枚入り1箱か2箱なら17円から18円」(同)。一時は早朝から行列ができていた大手ドラッグストアも、今や「単価10円を切らないと買ってくれない状態」(別の交易業者)である。 マスクが普通にスーパーなど店頭に並ぶようになって、一般ユー