台風14号は10日(土)12時の推定で、紀伊半島の沖を北東に進んでいます。これから今夜にかけてはほぼ真東に進みますが、明日11日(日)になると、まるでUターンするように、南に進路を変える見込みです。 » 台風14号の最新情報 同じように本州付近で南に進路を変えた台風としては、最近では2011年の台風6号が挙げられます。この台風は四国沖を北上して徳島県に上陸した後、東よりに進路を変えて紀伊半島付近を通過。 その後はさらに南向きに進み、関東からは遠ざかるような動きをしました。7月と10月で時期こそ違うものの、今回と共通した点も見られます。 ポイントになるのはジェット気流と高気圧です。 上空を流れる強い西風のジェット気流に乗れば、台風は加速して東に進みます。しかし、現在はジェット気流は北日本上空を流れているため、台風14号はこれに乗れず、東に進んでいるものの時速20kmに留まっている状況です。