新型コロナの感染対策が、なぜかアルコール対策のようになっている日本。そのことにいろいろ不満はありますが、以前だったら気軽に楽しめた外での飲酒が制限され、これを機にお酒をやめたひと、家飲みで際限なく飲むようになった人、お酒との付き合いが変わった人も多いでしょう。 30年間毎日酒を飲み続けた町田康さんが自らの禁酒を綴った『しらふで生きる 大酒飲みの決断』は、人生における酒の意味を考えるのにぴったりの本。発売以来、編集部には、本の感想とともに、自分とお酒の関係を綴った読者ハガキがたくさん届いています。その一部をご紹介します。 今度こそと思う(65歳・男) 大酒のみの作家が、いかにして断酒に成功したかに興味を持ちました。タイトルがすばらしい。「しらふで生きる」。酒なしで人生を全うしようという覚悟に感銘。小生、何度も断酒に挑戦してきたが、途中で失敗。認知を変えることの意味を教えてもらいました。読後、