これまで重い扉で閉じられていた、女性のマスターベーションとオーガズム。フェミニズムを追い風に研究が深化し、性感帯の仕組みも解明されてきた。興味がある人の背中を押し、偏見や誤解を解く注目のトピックを紹介!※特集「エロスが女性を輝かせる」の記事一覧はこちら。 1. マスターベーションなしに性機能障害は改善しない。性的行為や性反応のすべて、ないし一部に対して障害があり、苦痛や困難を伴う性機能障害。あらゆる年代の女性に多く見られるのが性的興奮の頂点であるオーガズムに至れない障害だ。「オーガズム障害の治療の一つとして効果が認められているのがマスターベーション。セックスで感じないなら、まずマスターベーションでオーガズムの感覚を。閉経後の女性に多い、萎縮性膣炎の予防にもダイレーター(挿入系の医療器具)を使ったマスターベーションが推奨されています」(女性泌尿器科専門医・関口由紀先生) 2. オーガズムにも