一条真也です。 『死の拒絶』アーネスト・ベッカー著、今防人訳(平凡社)を紹介します。 すべての文化や娯楽とは、やがてくる死から目をそむけるための気晴らしであり、気を紛らわせるためのものであるという「唯死論」とも呼ぶべき文化論を展開して1974年のピューリッツァー賞を受賞した本です。 本書の帯 カバー表紙には、中世ヨーロッパの「死の舞踏」の銅版画が使われ、帯には「キューブラー=ロス絶賛の死を考える名著!」「人はなぜ死を恐れ、それを否認・拒絶しようとするのか? フロイト、ランク、キルケゴールらの思想を手がかりにその意味を追求した〈死の精神分析〉。アメリカ文化人類学者による考察。1974年ピュリッツアー賞受賞!」と書かれています。 本書の帯の裏 1973年に書かれた本で、日本では1989年に邦訳出版されています。そんな古い本をどうして今頃読んだのかというと、ブログ『死者を弔うということ』で紹介し
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