エレクトロニクス、ITに関する総合展示会「CEATEC 2022」(シーテック 2022/主催=JEITA)が2022年10月18日、千葉市の幕張メッセで開幕する。コロナ禍に伴い2020年、2021年と過去2回はオンライン開催のみだったが、3年ぶりにリアル展示会として開催される。会期は、2022年10月21日まで。
高度な半導体への需要が高まる中、Samsungは最大の競合であるTSMCとの競争に拍車を掛けている。 激化するファウンドリー企業の競争 Samsungは、HPC(High Performance Computing)、AI(人工知能)、5G(第5世代移動通信)および6G(第6世代移動通信)、そして車載アプリケーションが需要をかき立てていると述べた。 Samsungのファウンドリー事業担当プレジデントであるSi-young Choi氏は、事前に準備していた声明の中で「1.4nmに向けた技術開発目標と、各アプリケーションに特化したファウンドリープラットフォーム、そして一貫した投資を通じた安定供給は全て、顧客の信頼を確保しその成功を支援するための当社の戦略の一部だ。パートナーと共に全顧客のイノベーションを実現することは、当社のファウンドリーサービスの中核を成している」と述べた。 2022年、Sa
米商務省(DoC)は、国家安全保障上の懸念を理由に、中国に対する半導体および関連製造装置の輸出制限を強化した。この発表を受けて、米上院の多数党院内総務を務めるChuck Schumer氏は、「さらなる制限を求めていく」と述べている。 DoCの産業安全保障局(BIS)は2022年10月7日(米国時間)、中国による高度な半導体の購入や製造、スーパーコンピュータの開発を規制する措置を発表した。 BISの発表によると、中国は同技術を使用して、大量破壊兵器を含む軍事システムを製造し、軍の効力を向上させ、人権侵害を犯しているという。 産業安全保障担当商務次官を務めるAlan Estevez氏はBISの声明で、「国家安全保障を守り、軍事用途の機密技術が中国の軍や諜報機関、セキュリティサービスに不正に入手されるのを防ぐために、あらゆる手段を適切に講じている。脅威の環境は絶えず変化している。本日政策を更新し
産業技術総合研究所(産総研/AIST)は2022年9月30日、NEDOの委託事業「量子計算及びイジング計算システムの統合型研究開発」で開発を続けている量子関連のプロジェクトについて、開発成果や、開発に用いている装置などを報道機関向けに説明、公開した。 半導体性能の伸びは「鈍っている」 産業技術総合研究所(産総研/AIST)は2022年9月30日、NEDOの委託事業「量子計算及びイジング計算システムの統合型研究開発」で開発を続けている量子関連のプロジェクトについて、開発成果や、開発に用いている装置などを報道機関向けに説明、公開した。 産総研は同プロジェクトで、量子力学原理に基づくコンピュータ(量子コンピュータと量子アニーリングマシン)の実現およびその社会実装を目指し、開発を進めている。 NEDO IoT推進部 部長を務める林勇樹氏は、「ムーアの法則については、まだ続くという意見、終わりを迎え
ネオンガスは、DUV(深紫外)露光用光源エキシマレーザーなどに不可欠な不活性ガスだ。その主要生産国はウクライナで、台湾の調査会社TrendForceが2022年2月に発表した調査によれば、ウクライナはネオンガスについて、世界の生産能力の70%近くを供給していたという。しかし、ロシアのウクライナ侵攻によってその供給リスクが高まっており、価格も高騰。SK hynixはこのリスクに対応するため、半導体向け特殊ガス専門企業のTEMCおよび鉄鋼メーカーのPOSCOと共同で、同ガスの国産化に取り組んでいたという。 ネオンは大気中に0.00182%しか存在しない希少なガス状元素だ。この希少なネオンを抽出するには、大型の空気分離装置(ASU)プラントが必要となる。SK hynixによると、同社のネオン国内調達という目的に対し、TEMCとPOSCOが既存設備を活用して、低コストでネオンを製造する技術を共同開
Micron Technology(以下、Micron)は2022年9月30日、最先端1β(ベータ)ノードのDRAMの生産に向けた広島工場(広島県東広島市)の増強について、日本政府から最大約465億円の助成金交付を受ける予定だと発表した。 Micron Technology(以下、Micron)は2022年9月30日、最先端1β(ベータ)ノードのDRAMの生産に向けた広島工場(広島県東広島市)の増強について、日本政府から最大約465億円の助成金交付を受ける予定だと発表した。Micronは、「本支援を活用し、データセンターや5G(第5世代移動通信)、AI(人工知能)技術に利用される次世代の革新的なソリューションを支える先進的な1β DRAMの製造能力を強化し、その開発を加速させる」としている。 他社に先行し1β世代DRAMの製品化へ 同工場の増強計画が、先端半導体に対する事業者の投資を促進し
IntelのCEO(最高経営責任者)であるPat Gelsinger氏は2022年9月、同社がデータセンター向け機器市場において、今後もライバルであるAMDにシェアを奪われていくだろう、との見解を明らかにした。 IntelのCEO(最高経営責任者)であるPat Gelsinger氏は2022年9月、同社がデータセンター向け機器市場において、今後もライバルであるAMDにシェアを奪われていくだろう、との見解を明らかにした。 同氏は、米国EE Timesが録音を入手した「Evercore ISI TMT conference」で、「Intelは、これまで十分に競争を繰り広げてきたが、ここ数年間はあまり振るわず、プロセス技術の面でまだ不十分な点がある」と述べている。 AMD、Zen 4ベースプロセッサで「リーダー的地位を確立」 米国の投資会社Wedbush Securitiesでシニアバイスプレジ
世界で初めてのスマートフォン「Simon」をIBMが開発(1994年):福田昭のストレージ通信(233) フラッシュメモリと不揮発性メモリの歴史年表(14)(1/2 ページ) iPhone発売のおよそ15年前にIBMが構想したスマートフォンとは フラッシュメモリに関する世界最大のイベント「フラッシュメモリサミット(FMS:Flash Memory Summit)」の会場では最近、「Flash Memory Timeline」の名称でフラッシュメモリと不揮発性メモリの歴史年表を壁にパネルとして掲げていた。FMSの公式サイトからはPDF形式の年表をダウンロードできる(ダウンロードサイト)。 この年表は1952年~2022年までの、フラッシュメモリと不揮発性メモリに関する主な出来事を記述している。本シリーズではこの歴史年表を参考に、主な出来事の概略を説明してきた。原文の年表は全て英文なので、これ
米国政府がNVIDIAのGPUについて中国への輸出を制限する新たな規制を行ったことについて、あるアナリストは、「世界をリードする中国のAI(人工知能)開発が、減速する可能性がある」と指摘する。 米国政府がNVIDIAのGPUについて中国への輸出を制限する新たな規制を行ったことについて、あるアナリストは、「世界をリードする中国のAI(人工知能)開発が、減速する可能性がある」と指摘する。 米国は、プロセッサが軍事用途向けに使われるとの懸念から、中国とロシアへの半導体輸出を規制している。米商務省は2022年8月12日(米国時間)、米国の国家安全保障において極めて重要とされる、複数国からの技術輸出について、新たな規制措置を発表した。この措置は、トランプ前政権から現在のバイデン政権でも続く米中間の技術戦争において、最新の一撃となっている。 NVIDIA、「影響はかなり大きい」 NVIDIAは、202
TSMCは2022年9月2日、ハイブリッドで開催された「TSMC Technology Symposium Japan 2022」に併せて記者説明会を開催し、同社 ビジネスディベロップメント担当シニアバイスプレジデントのKevin Zhang氏が、TSMCの最先端の技術などを紹介した。 TSMCの2022年第2四半期の売上高は、前年同期比36.6%増となる180億米ドルだった。2022年の資本的支出(Capex)は400億~440億米ドルになる見込みで、そのうち7~8割は2nmプロセスをはじめ先端プロセステクノロジーに投入する計画だ。 TSMCジャパンの代表取締役社長を務める小野寺誠氏は「5G(第5世代移動通信)やHPC(High Performance Computing)分野からのニーズもあり、半導体は今後も成長していく。日本でのビジネスも、本社全体に比べてそん色のない形で順調に伸びて
世界初のICレコーダーを襲った悲劇(1994年):福田昭のストレージ通信(229) フラッシュメモリと不揮発性メモリの歴史年表(10)(1/2 ページ) 1994年の出来事をご紹介する。フラッシュメモリを内蔵する携帯型デジタル音声レコーダーが発表された年だが、この音声レコーダーには意外なエピソードがあった。【訂正あり】 検索エンジンではICレコーダーの発明者が見つからない フラッシュメモリに関する世界最大のイベント「フラッシュメモリサミット(FMS:Flash Memory Summit)」の会場では最近、「Flash Memory Timeline」の名称でフラッシュメモリと不揮発性メモリの歴史年表を壁にパネルとして掲げていた。FMSの公式サイトからはPDF形式の年表をダウンロードできる(ダウンロードサイト)。 この年表は1952年~2022年までの、フラッシュメモリと不揮発性メモリに関
この記事は、2022年8月15日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。 ※この記事は、「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」をお申し込みになると無料で閲覧できます。 「中国に対抗する」CHIPS法成立で、激化する米中半導体戦争 2022年8月9日(米国時間)、米国のジョー・バイデン大統領が半導体の国内製造を促進する法律「CHIPS and Science Act」(CHIPS法)に署名し、同法が成立しました。 米国では、これまで既にIntelやTSMC、Samsung Electronicsなどが新工場建設の大型投資を発表していましたが、今月に入ってからMicron Technologyによる400億米ドルの投資計画や、GlobalFoundries(GF)とQualco
富士経済は、HV、PHV、EVの世界市場を調査し、その結果を発表した。中でもEVの市場規模は2035年に5651万台と予測、新車販売台数全体の半数以上を占める見通しとなった。 HV、PHV、EV合計の世界市場は2035年に7970万台規模へ 富士経済は2022年8月、HV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)、EV(電気自動車)の世界市場(乗用車・新車販売台数)を調査し、その結果を発表した。中でもEVの市場規模は2035年に5651万台と予測、新車販売台数全体の半数以上を占める見通しとなった。 今回の市場調査はHVやPHV、EVに加え、FCV(燃料電池自動車)、48VマイルドHV、内燃車および、これらの関連部品(駆動用モーター・ジェネレーター、インバーター、パワー半導体、駆動用バッテリーなど)16品目を対象に行った。このうち、HV、PHV、EVの世界市場について、2
京都大学発のベンチャーで、酸化ガリウム(Ga2O3)パワーデバイスの開発を手掛けるFLOSFIAが、2022年内にもSBD(ショットキーバリアダイオード)の量産を開始する見込みだ。 京都大学発のベンチャーで、酸化ガリウム(Ga2O3)パワーデバイスの開発を手掛けるFLOSFIAが、2022年内にもSBD(ショットキーバリアダイオード)の量産を開始する見込みだ。 同社は、「TECHNO-FRONTIER 2022」(2022年7月20~22日/東京ビッグサイト)に出展し、酸化ガリウムを使用したSBD「GaO SBD」を搭載した評価ボードを展示した。GaO SBDは、最大定格が600Vで順電流(If)は10A。まずは数百ワットクラスの電源をターゲットとしている。FLOSFIAのパワーデバイス事業本部で営業部長を務める井川拓人氏は「この1年、GaO SBDのサンプル出荷を続け、前向きな評価をいた
Intelと台湾MediaTekは2022年7月25日(米国時間)、Intelのファウンドリー事業である「Intel Foundry Services(IFS)」の先端プロセス技術を適用してMediaTekのチップを製造すべく、戦略的パートナーシップを提携したと発表した。MediaTekはIFSを活用し、スマートエッジデバイス向けのチップを製造する計画だ。ただし、具体的な生産規模や契約金額などの詳細は明らかにしていない。 Intelと台湾MediaTekは2022年7月25日(米国時間)、Intelのファウンドリー事業である「Intel Foundry Services(IFS)」の先端プロセス技術を適用してMediaTekのチップを製造すべく、戦略的パートナーシップを提携したと発表した。MediaTekはIFSを活用し、スマートエッジデバイス向けのチップを製造する計画だ。ただし、具体的な
東京大学生産技術研究所教授の藤岡洋氏らは2022年7月、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)トランジスタを安価に製造できる手法を確立するとともに、同トランジスタを試作し実用性があること確認したと発表した。 東京大学生産技術研究所教授の藤岡洋氏らは2022年7月、AlGaN(窒化アルミニウムガリウム)トランジスタを安価に製造できる手法を確立するとともに、同トランジスタを試作し実用性があること確認したと発表した。 AlGaNは、パワー半導体/高周波半導体用材料として普及が始まっているGaN(窒化ガリウム)よりも絶縁破壊耐性が高く、次世代半導体材料としてパワー半導体用途での応用が期待されている。ただ、AlGaN半導体中の電子はエネルギー状態が高く、外部から電子を注入することが難しいため、低抵抗の電極を形成できず、これまでは実用性のある良好な特性を持つトランジスタが作成できていなかった。 加えて
調理ロボットが作ったスパゲティを提供するレストラン「エビノスパゲッティ」1号店が2022年6月30日、東京・丸ビル(東京都千代田区)にオープンする。最大の特長は、スパゲティをゆでて、ソースや具材とあえて調理するところまで、全て自動で行う調理ロボット「P-Robo(ピーロボ)」を導入したことだ。 調理ロボットが作ったスパゲティを提供するレストラン「エビノスパゲッティ」1号店が2022年6月30日、東京・丸ビル(東京都千代田区)にオープンする。最大の特長は、スパゲティをゆでて、ソースや具材とあえて調理するところまで、全て自動で行う調理ロボット「P-Robo(ピーロボ)」を導入したことだ。 仕掛け人は、調理の自動化技術を手掛けるTechMagicと、「PRONTO」などの飲食店を展開するプロントコーポレーションである。両社は2018年からP-Roboの研究開発を開始。構想から完成まで4年間を費や
量子メモリや超高感度磁気センサーなどの用途を視野に アダマンド並木精密宝石は2022年4月、直径2インチ(約55mm)の高純度ダイヤモンドウエハーについて、量産技術を開発したと発表した。2023年に製品化の予定。量子コンピュータ用の量子メモリや超高感度磁気センサーといった用途に向ける。 アダマンド並木精密宝石は、佐賀大学との共同研究により、独自のステップフロー成長法を用いて直径2インチの高品質ダイヤモンドウエハー「KENZAN Diamond」を開発したと、2021年9月に発表していた。 この時点では、高い成長速度を実現するため、窒素ガスを用いていた。このため、ダイヤモンド結晶には数ppmの濃度の窒素不純物が混入しており、量子コンピュータ用途では用いることができなかったという。一方で市販されている超高純度ダイヤモンドは、窒素濃度が3ppb以下となっているが、ウエハーサイズが4mm角と小さく
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