三ツ林裕巳内閣府副大臣は8日の参院内閣委員会で、日本学術会議が推薦した会員候補の任命を菅義偉首相が拒否した問題を巡り、新会員を任命する際の任命権者の考え方を問われ「専門領域での業績のみにとらわれない広い視野に立って、総合的、俯瞰的観点から活動を進めてもらうことが必要」と述べた。業績以外の要素を考慮することを示唆した形。ただ政府は任命拒否の理由を重ねて明らかにしなかった。 三ツ林氏は、2015年に学術会議の在り方を考える有識者会議が「専門分野の枠にとらわれない俯瞰的な視点」を持つ人材が望ましいと政府に提言したと説明した。