いまWeb産業で「元社員が激白」というと、GoogleからMicrosoftに移り、古巣を「広告会社」と痛烈に批判したJames Whittaker氏を思い浮かべる人が多いと思う。13日にMSDNに投稿した「なぜGoogleを去ったのか (Why I left Google)」が論争を呼んだ。だが今回、取り上げたいのはWhittaker氏ではなく、同じ13日にWIREDに掲載されたもう一つの"激白"、元Yahoo!のAndy Baio氏の手記だ。Whittaker氏の投稿ほど話題にはなっていないが、同氏の暴露以上に、かつての輝きを失ったインターネット企業の危うい一面を浮き彫りにしている。 米Yahoo!は3月12日に、10件の特許侵害で米Facebookを提訴した。その中にBaio氏が考案者となっている技術が含まれているという。そもそも、その技術はYahoo!が特許がらみの攻撃から資産を保
日本人は今も「自炊」をしていると聞くたびに、気の毒で仕方がない。台所での自炊ではない。プリント版の書籍を自分で1ページずつスキャンしてデジタルファイルにし、自家製「電子書籍」として利用することを業界関係者は自嘲気味に「自炊」と呼んでいる。テクノロジー先進国の日本で本当に起きているとは思えない、実に奇妙なできごとだ。 そしてそれを考えるたびに、アメリカでアマゾンがやっている文字通りの出版業界の破壊というか、破壊的イノベーションを思わずにはいられない。振り返ってみると、アマゾンは今やアメリカの出版産業をすっかり変えてしまっているからだ。 最初は、もちろんインターネットで書籍を販売することだった。書店を含め、これだけでもかなり大きなインパクトがあったが、電子書籍時代になって、間違いなくそれが加速化しているのだ。 たとえば、かなり安い価格で電子書籍を売り出したこと。また、自費出版したい作家たちに、
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