光学機器大手のオリンパスの経営をめぐる混乱が泥沼化の様相を呈している。突然解任された英国人の前社長が、過去の企業買収の際に同社が投資助言会社に巨額の報酬を与えたと訴えたのに対し、オリンパス側は真っ向反論したが、株価は急落。ここへ来て、米紙には米連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出したとまで報じられ、市場も同社の対応に疑念を深めている。 (林啓太) 発端は、英国人社長、マイケル・ウッドフォード氏の解任劇。十四日の取締役会で同氏の取締役への降格と菊川剛会長の社長兼任を決めた後、菊川会長は記者会見で「ウッドフォード氏に専横があったから」などと解任理由を説明した。