産業技術総合研究所の松尾豊氏による論文です。論文と聞くとちょっと身構えてしまうかもしれませんが、この論文はいい意味で「ふざけて」おり、とても楽しく読めます。 研究者はいつも論文執筆の締め切りに追われており、直前ギリギリで仕上げたり、締め切りを少し過ぎて完成させることが多いようです。理論上は余裕を持ってとりかかればそのような事態にはならないにもかかわらず、なぜかいつも締め切りに追われていることから、その原因を究明しています。 論文では「寝てしまっても締め切りに影響がない日数」を「ネルー」という単位で表すことを提案しています。締め切り当日時点でまだ完成していない状態は0ネルーです。また集中力の配分にも着目し、あらかじめ決められた集中力の総量をどう配分していくかについて数学式をふんだんに用いて考察しています。論文の最後では「我々が反省すべきは『早めにやっておけばよかった』ではなく、『もっと集中
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