なぜ毎年「シケ対」は組織され続けるのか シケ対は、例年、入学直後の4月頭に行われる「オリ合宿」というクラス旅行中に組織される。これは、一学年上のクラスの先輩たち(「上(うえ)クラ」と呼ばれる)によって企画される行事で、関東近郊で1泊2日の懇親旅行に出掛けるというもの。参加は任意なのだが、毎年新入生のほとんどが参加する。 全国津々浦々から東大に集まった若者たちは、オリ合宿中に、これから一緒に必修の講義を受けるクラスメートたちと親睦を深め、先輩たちから東大生として新たな生活をはじめるために必要な情報を教えてもらう。そしてこのとき、たいていは夜のコンパ中に、先輩たちに言われるままにシケ対を組織するのだ。 不思議なことに、ほぼすべての新入生はオリ合宿に参加するし、一通りの希望を募った後、余りをくじ引きやジャンケンで割り振ったシケ対も、その任を滞りなくこなす。 学生の本分をまっとうし、独力で真面目に