スッタニパータを読んだ人は、必ずや最初の章(蛇の章)の「犀の角」のところで、けつまずくだろう。 75回におよぶ強力なリフレイン(でも岩波文庫だとたった5頁)。 内容もさることながら、このグルーヴ感は圧倒的。 全文紹介したいが、ちょっとめんどくさい。 でも、すこしだけ。 1 一切の生き物に対して暴力を加えることなく、 一切の生き物のいずれをも悩ますことなく、 また子女を欲するなかれ。 いわんや朋友(ほうゆう)をや。 犀の角のようにただ独り歩め。 …… 43 四方のどこにでもおもむき、 害心あることなく、 何でも得たもので満足し、 諸々の苦難に堪えて、 恐怖することなく、 犀の角のようにただ独り歩め。 …… 48 金の細工人がみごとに仕上げた 二つの輝く黄金(おうごん)の腕輪(うでわ)を、 一つの腕にはめれば、ぶつかり合う。それを見て、 犀の角のようにただ独り歩め。 …… 57 義ならざるもの
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