ピョートル:組織というのはやっぱり人でしょう。ただ、エンゲージメントとかヒューマンリソースとか、そういう外資系の言葉を使ったとたん、人じゃなくてモノにしか見えなくなるんです。 日系の会社は、昔はいい意味で「村」でした。そこでは、メンバーの個人的な感情も含めて、いわゆる帰属意識が保たれていた。人が人として見られていたわけです。ところが、アメリカ型の機能偏重の組織をまねする中で、そういういい面を失ってしまって、しかも、欧米的な仕組みの導入も中途半端で、モンスターだけが生き残っているという非常にまずい状態です。そこを乗り越えて、メンバーが夢中になって幸せに働いているかどうかなど、根本的な個人の満足度や幸福度に注目する企業文化を組織の中に持ち込まないと、いいチームビルディングはできないと思います。 なぜ「わがまま」を言い合うことが重要なのか 青野:幸福度というのは、言い換えると、個人の欲望=わがま
![コロナ後「モメない職場」がますます危うい理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/66860793a0ecb900bcc8235a82c1f23e960f945a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2Fc%2F1200w%2Fimg_9c3b0c9f0f04de71af014d27c84563d3482264.jpg)