クラウドの運用監視技術を提供するDatadogは6月25日~26日、本拠地のある米ニューヨーク州で年次イベント「Datadog DASH 2024」を開催した。 運用管理の対象領域をセキュリティや分析にまで拡大してきた同社だが、今回のイベントでは新たにLLM(大規模言語モデル)に対するオブザーバビリティ機能の一般提供を開始(GA)した。さらに、セキュリティ分野でもオンコール機能を発表するなど、プラットフォームを多面的に強化している。イベント2日目に行われた基調講演の内容をまとめる。 「顧客のニーズを見て機能を開発する」Datadogの哲学 テクノロジーベンダーが自社イベントで行う一般的な基調講演は、トップが登場して来場者に自社のビジョンを伝え、理解を得ることが目的となる。それに対してDatadogのDASHで行われる基調講演では、トップはビジョンを語らない。その代わり、製品担当が次々に登場