東芝が過去の決算で利益を前倒し計上するなどの不適切な処理をしていた問題で、同社は22日、テレビ、パソコン、半導体の各事業でも不適切な処理があった可能性があると発表した。主力の半導体を含む幅広い事業で不適切処理が行われていた疑いが出てきた。 テレビ事業では販売促進のための費用を実際とは違う時期に計上していた疑いがあり、半導体事業では在庫の価値を不当に高く見積もっていた可能性があるという。パソコン事業では、製造を委託していた企業との間の取引で損失や利益を正しく計上していなかった可能性があるという。 東芝は電力、社会インフラ、ビル管理の3事業で利益の前倒し計上があったとして、15日に立ち上げた第三者委員会に調査を依頼している。新たに不正の疑いがわかった3事業についても追加で調査を依頼した。