オバマ米大統領が5月27日、米国の現職大統領として初めて、被爆地・広島を訪問した。この歴史的ニュースは世界中で注目されたが、オバマ氏が同日、米軍岩国基地(山口県)で、米軍兵士や自衛隊員を前に行ったスピーチは、なぜか影が薄い。 日米同盟の重要性や、安倍晋三首相の外交手腕がよく分かる内容だ。「偏向メディアはわざと無視したの?」と勘ぐりたくなる。一部を抜粋して紹介する。 《米国はアジア太平洋地域で主導的役割を果たさなければなりません。この地域は、われわれの安全保障と繁栄に不可欠だからです。安全保障には人々の間で築かれる貿易協定も必要です。また、米軍兵士と自衛隊員は協力して、誇りある奉仕活動をしています》 《かつての敵は、最も緊密な友人となり、最も強固な同盟国になったのです。信頼、協力、そして日米の友情です。米海兵隊が自衛隊とともに平和を守っています。人間の尊厳と自由に対して日米が共有する決意は、