東急電鉄の現存する路線の中で最古の歴史を誇る池上線は、1922(大正11)年、池上電気鉄道(以下、池上電鉄)により、蒲田~池上間の1.8kmが開業したのが始まりだった。 東急池上線を走る3000形(1985年撮影、東急電鉄提供) つい最近まで、池上線にはホームの古い木製ベンチをはじめ、昭和の雰囲気を現代に伝えるものが残っていたが、2016(平成28)年12月に戸越銀座駅がリニューアルされたのに続き、この7月31日には旗の台駅のリニューアル工事が竣工した。また、池上駅では駅ビルの建設が進むなど、沿線の雰囲気が急速に変わりつつある。 今回は昔の池上線沿線の写真を手に、沿線風景の変化に着目しての散歩を楽しんでみよう。 ■変わりゆく沿線風景を眺めながら 散歩の初めに、東急プラザ蒲田の屋上遊園地に立ち寄ってみよう。この遊園地にある「幸せの観覧車」は、お台場やみなとみらいにあるような大観覧車ではなくミ