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  • 大阪維新「船中八策」の「馬脚」 - 雪斎の随想録

    ■ 大阪維新の会の「政策綱領」が世に出た。 これを「船中八策」と呼び習わしたのは、率直に愚昧、軽薄の沙汰であろう。 雪斎は、坂龍馬に自分を仮託しようという政治家を信用しないことにしているので、これが橋下徹大阪市長の意向での命名でならば、その時点で橋下市長に対する評価は「暴落」である。龍馬は、「設計図は書いたかもしれないが、実際の建築には携わらなかった」人物である。「体制を考えた人々」と「体制を作った人々」の間には、途方もない開きがある。 橋下市長の「失速」は、意外と早かったようである。こういう政策綱領を出してくること自体、彼らが、きちんした政策吟味をしていないことを暴露している。 ◇ 統一性の薄い全体像 「船中八策」は、「それを、どのように実現するか」という考慮が、まったく働いていない文書である。首相公選制度の導入には、憲法改正の手続きが要る。先に、参議院廃止と打ち上げてしまった後で、参

    大阪維新「船中八策」の「馬脚」 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2012/02/15
    劉邦のように大風に吹かれて天下をとった例もあるからな。内容はみてないけど選挙に勝つためのまき餌でしょ。政権を取るために非常に現実的にステップを踏んでるように思うな
  • 菅直人の「大博打」 - 雪斎の随想録

    ■ 雪斎はATG系の映画が好きである。 そのATG系映画に『人魚伝説』というのがある。 劇中、圧巻の場面は、旦那を殺されたヒロインの海女が、原発竣工祝賀会場に乗り込んで、原発関係者や招待客を手当たり次第に刺し殺していくところである。どうにも凄まじいシーンが続くけれども、ヒロインを演じた白都真理が綺麗な女優だったので、こういう殺戮シーンですらも、妙な「快感」を覚えさせるところがあった。東映系ヴァイオレンスの世界と日活ロマン・ポルノ系「濡れ場」の世界に、山薩夫監督が手掛けたような往時の「社会派」映画のようなテイストをまぶしたようなものである。率直に「無茶苦茶で濃厚な」映画でるけれども、それは、「バブル」以前の日の「熱」をヴィヴィッドに感じることのできる作品である。 ただし、この映画を雪斎が思い出したのは、この映画の背景が「原子力発電所」だったということである。 1984年頃でも、「原発誘致

    菅直人の「大博打」 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2011/05/07
    保守として、攻撃されやすい沿岸部に原発を並べてしまっている現状をどう捉えているのか聞いてみたい
  • 日本鬼子(ひのもと おにこ) - 雪斎の随想録

    ■ 「何をやってんだか…」と思う。 □ <日中首脳会談>見送り 野党からは菅政権批判も 毎日新聞 10月30日(土)0時13分配信 日中首脳会談が見送られたことで、沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を巡り、日政府への批判が再燃する可能性もある。自民党の石破茂政調会長は29日夜、毎日新聞の取材に「(中国人船長の釈放を)検察のせいにし、政府の意思を示さないからこういう事態になった」と述べ、菅政権を批判した。 自民党中国漁船衝突事件のビデオ映像を全面公開するよう求めており、「中国に配慮しても外交のプラスにはならない」(「影の外相」の小野寺五典衆院議員)として、攻勢を強める構えだ。 一方、民主党の枝野幸男幹事長代理は29日夜、記者団に「会って話をすることを否定するのは理解しがたい」と不快感を示した。 存外、日が対中関係を切りまわしていたのは、小泉、安倍時代ではないかと思えてきた。総理大臣自

    日本鬼子(ひのもと おにこ) - 雪斎の随想録
  • 劉曉波氏の「位置」 - 雪斎の随想録

    ■ 中国共産党政府の「悪手」が生んだ結果であろうか。 □ 劉氏の平和賞受賞を歓迎=「中国の発展に貢献」―国連人権弁務官 時事通信 10月9日(土)1時0分配信 【ジュネーブ時事】ピレイ国連人権高等弁務官は8日、中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞が決まったことについて、「中国での人権擁護家の重要な役割が認識されたことを歓迎する」と評価、同氏の活動の成果が中国の前進に貢献するとのコメントを発表した。 実は、中国政府が賞選考に際して圧力をかけたという報が流れた時、雪斎は、「これは逆効果だ」と思った。「尖閣」以来、、中国は、「粗暴な列強」と認識されているところがあるので、中国も、その「粗暴」ぶりにものを言わせて、選考委員会を屈服させようとしたところが、上手くいかなかったわけである。尖閣で日を屈服させたと思いこんで、次の瞬間には、深い穴に落ちたわけである。なるほど、世の中は、上手く出来

    劉曉波氏の「位置」 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2010/10/10
    同意だなぁ
  • 拝啓、イチフ・オザーリン殿 - 雪斎の随想録

    ■ 「あーあ、やっちゃったわね…」。 □ .<小沢幹事長>「辞表提出後に言うべきだ」宮内庁長官を批判 12月14日20時25分配信 毎日新聞 民主党の小沢一郎幹事長は14日、党部で記者会見し、天皇陛下と中国の習近平副主席の特例的な会見を巡り、天皇陛下の「政治利用」に懸念を示した羽毛田信吾・宮内庁長官の発言について「内閣の一部局の一役人が、内閣の方針をどうこう言うのは、日国憲法の理念を理解していない。どうしても反対なら、辞表を提出した後に言うべきだ」と厳しく批判した。 小沢氏は天皇陛下と会見する際、1カ月以上前に申請する慣例について「(1カ月ルールは)誰が作ったのか。宮内庁の役人が作ったから、金科玉条で絶対だなんて、そんなばかな話があるか」と不快感を表明。その上で「天皇陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われる。それが日国憲法の理念であり、旨だ」と強調した。 天皇陛下と習副

    拝啓、イチフ・オザーリン殿 - 雪斎の随想録
  • 不忠の臣 - 雪斎の随想録

    ■ これは怖い。「肌に粟を生じせしめる」とは、こういうことか。 □ 政治利用に懸念表明=陛下と中国副主席の会見設定-宮内庁長官 12月11日20時11分配信 時事通信 来日する中国の習近平国家副主席と天皇陛下の会見が通常の手続きを踏まずに決まったことについて、宮内庁の羽毛田信吾長官は11日、「陛下の政治的利用につながるのではないかという懸念を持っているか」との質問に「大きく言えばそういうこと」と述べた。 羽毛田長官は「こういったことは二度とあってほしくない」とも述べ、不快感を示した。 羽毛田長官によると、会見要請の打診が宮内庁にあったのは先月26日。陛下と外国要人との会見は1カ月前までに申請する慣行に反していたため、同庁は翌日、外務省に断る意向を伝えた。 しかし、平野博文官房長官から今月7日、羽毛田長官に「日中関係の重要性にかんがみてぜひお願いする」と電話があった。 羽毛田長官は「陛下をお

    不忠の臣 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2009/12/12
    軽重の鼎を問われてそのまま答えたか。これに抗議しない保守は保守ではない。
  • 自民党凋落の「ミッドウェイ」 - 雪斎の随想録

    ■ 三年前、安倍晋三内閣発足、二ヵ月後、雪斎は下記の四つのエントリーを書いた。郵政「造反組」復党の是非で自民党内がもめていた頃である。 ① 木っ端を溜めて… ② 続・木っ端を溜めて… ③ 政治は「二流の仕事」である。 ④ 支持率40%の「防衛線」 雪斎は、「造反組」復党には、否定的であった。雪斎は、「これでは、幾らなんでも…」と大いに落胆した。「もう。『永田町』に居る意味もあるまい…」とも思った。愛知和男代議士が、その空気を察してか、「来年度以降、大学に戻れ…」という指示を出したので、その通りになった。お陰で、自民党の「凋落」をインサイダーとして経験するという精神衛生上、極めて悪しき環境に身を置くのは、避けられた。ついでに、このエントリーも、紹介しておこう。当時の雪斎の気分を反映したものである。 ⑤ ♪ 祝・「造反組」復党 ♪ これは、自民党にとっての「ミッドウェイ」だった。空母4隻喪失と

    自民党凋落の「ミッドウェイ」 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2009/08/24
    確かにあれで郵政選挙にうかれた熱が一気にさめた感じがした
  • 「負けっぷりのよい」負け - 雪斎の随想録

    ■ 解散、総選挙の日程が決まったようである。 東京都議会議員選挙の結果は、民主党の「一人勝ち」である。無党派層ともかく、自民党支持層も、大挙して民主党に回ったようである。特に注目すべきこととして、議席一の選挙区では、民主党系が7戦6勝である。 故に、このままの趨勢でいけば、「郵政選挙」の逆の結果が次の衆議院選挙で出ても不思議ではあるまい。東京都25選挙区の大勢を民主党が押さえるという展開である。全国レベルでいえば、都市部は、あらかた民主党の手に落ちる。2000年選挙の再現である。 雪斎は、いっそのこと、自民党150、民主党250くらいの結果で、自民党は負けてもいいのではないかと思っている。吉田茂は、敗戦直後、「負けっぷりをよくしなければならない」と語った。麻生太郎総理ならば、祖父の遺訓よろしく、「負けっぷりのよい」負けを演出してくれそうである。「負けっぷりのよい」負けの後ならば、新生への芽

    「負けっぷりのよい」負け - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2009/07/14
    自民党が野党であることほど心強いことはない。失敗したときの選択肢があるのだから。ただ、民主政権が短期で失敗した場合、この国の一党支配はまた60年以上続くだろう
  • ドグマティズムという「敵」 - 雪斎の随想録

    ■  AppleCEOスティーブ・ジョブズ氏が、6月12日にスタンフォード大学卒業式で行った卒業祝賀スピーチの全文を記したメールが、雪斎のところにも転載されてきた。同じメールが、かんべえ殿のところにも回っていたようである。 ジョブズ氏のスピーチの中で、最も気に入ったのが、次の一節である。 君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に、絡め取られては いけない。それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。 ドグマティズム(教条主義)は、人間の総ての知的活動に「弊害」を及ぼすも

    ドグマティズムという「敵」 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2009/07/13
    同意
  • 「いいひと」と「無茶苦茶なひと」 - 雪斎の随想録

    ■ 忌野清志郎さんの訃報に接する。 ただし、雪斎は、ロック系の音楽は余り聴かない。 昔、TOKIOが出ていた番組で、無名のストリート・ミュージシャンに変装して、オーディションを受けていたの見たことがある。当然、オーディションを通過するのだが、あとで正体がばれて大騒ぎと相成る。横綱が序の口の土俵に上るようなものだから…。 その後、「君が代」をロックで歌うということをやる人物だと知った。 「無茶苦茶なひと」だと思った。 昭和40年代に活躍した奇人に、交楽龍弾という人物がいた。モヒカン刈りの風貌で、サイケデリックの前衛画家として知られた。歌手やパフォーマーとしても名を馳せた。ある意味では、「無茶苦茶な」人物である。ただし、元々は、石見浜田松平家の当主で、世が世なら子爵の待遇を得ていた人物である。 ところで、この奇人である交楽龍弾との交友を喜んでいたのが、時の宰相、佐藤栄作であった。「俺にも、こう

    「いいひと」と「無茶苦茶なひと」 - 雪斎の随想録
  • 金正日の誤算 - 雪斎の随想録

    ■ 北朝鮮のミサイル発射は、「失敗」に終わったようである。 ロケットの第一段目が日海に落ちて、二段目依以降は、弾頭部分を含めて太平洋に落ちた模様である。 □ 北の「ミサイル」発射を安保理提起へ=強力な国際社会の対応を-米大統領 【プラハ5日時事】オバマ米大統領は5日、声明を発表し、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を発射したと断定、「明らかな国連安全保障理事会決議違反」として、安保理に問題を提起する考えを表明した。大統領はまた、プラハ市内での演説で「違反は罰しなければならない」と述べ、強力な国際社会の対応が必要だと訴えた。核開発放棄を実現させるためにも、国際社会の一致団結した圧力が必要との認識を示した。 大統領は、「北朝鮮の弾道ミサイル技術の開発・拡散は、北東アジア地域および国際社会の平和と安全に脅威をもたらしている」と指摘。ミサイルの発射は、北朝鮮に対しあらゆるミサイル関連活動

    金正日の誤算 - 雪斎の随想録
  • 北朝鮮ミサイルの「虚」と「実」 - 雪斎の随想録

    北朝鮮が踏み切ろうとしているのは、彼らの意図から推測する限り、他国とのビジネスのネタにするためのミサイル技術の証明である。要するに、北朝鮮は、人工衛星を打ち上げるに足るミサイル技術を持っているということを証明して、それを外貨獲得の手段として考えているのであろう。それは、大量破壊兵器拡散の防止という国際潮流に背を向けるものではあるけれども、北朝鮮には、「同情するならカネをくれ」といったところであろうかl この人工衛星打ち上げ、もといミサイル発射は、二つの場合に分けて考えるのが有益であろう。 北朝鮮がミサイル発射に成功した場合、日は、国連安保理に議論の場を移して対朝非難決議や対朝追加制裁決議の採択を粛々と模索するしかない。これには、日独自の追加経済制裁の発動が加わるであろう。逆にいえば、日ができることは、「ここまで」である。「右」の方の人々は、「北朝鮮に鉄槌を下してやれ」などと呼号するか

    北朝鮮ミサイルの「虚」と「実」 - 雪斎の随想録
  • 政治家をどう育てるか。 - 雪斎の随想録

    ■ 中川昭一財務大臣が辞意を表明した。あの記者会見の時は、彼は、当に「酔っていた」のか。 「酔っていた」のであれば、論外である。 だが、連日の危機対応による疲労と風邪が重なり、これに薬の効果も後押しして、「ふらふら」の状態になっていたのであれば、雪斎は、かなり同情する。真相は、報道に伝えられる限りでは、判らない。 こういう辞め方をすれば、彼も、政治家としては、かなりの失点を刻んだことになろう。次に重職が回ってきたときには、間違いなく、この「辞め方」が突っ込まれる。下手をすれば、もう重職には、つけないかもしれない。 「代わりなど、幾らでもいる」などと考えてはいけない。 彼もまた、小泉純一郎政権の五年の歳月の中で、「鍛えられた」人物である。麻生太郎総理も、そうである。 だが、この僅かに二年の間に、そうした人材も、かなりの数が痛んだ状態になっている。 雪斎は、「政治の世界にいおいて、どのように

    政治家をどう育てるか。 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2009/02/18
    弱者を滅ぼし強者を栄えさせる。そういう新陳代謝を政治家の中で行うしかないと思う。ダメな政治家をリストラすることこそ再生の道
  • ソマリアの海賊、自由貿易の課題 - 雪斎の随想録

    ■ 経済案件に隠れているようであるけれども、この件は民主党はどうするつもりであろうか。 □ <海賊対策>民主幹事長「野党3党で統一見解」 1月23日21時20分配信 毎日新聞 民主党の鳩山由紀夫幹事長は23日の記者会見で、東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で海上警備行動発令で海上自衛隊護衛艦を派遣する政府方針について「交戦規定や逮捕権などがオープンになっていない。簡単に認めてはならない」と指摘。「社民党や国民新党と極力歩調をそろえたい」と述べ、3党で統一見解をまとめる考えを示した。 鳩山氏の発言は、同日東京都内で開いた3党幹事長会談で、社民、国民新両党が「海賊対策ならば海上保安庁を軸にすべきだ」と政府方針に反対したことを受けたもの。鳩山氏は、海上保安庁の艦艇を派遣できる可能性について党内で議論するよう直嶋正行政調会長に指示。検討に入った。 ただ、民主党内では「国際協力活動であり国益に資する」

    ソマリアの海賊、自由貿易の課題 - 雪斎の随想録
  • 「沈み行く船」に乗ってしまった人々 - 雪斎の随想録

    ■ ウィリアム・クリントン政権時代に労働長官を務めたロバート・ライシュは、1990年代初め頃に、『ザ・ワーク・オブ・ネーションズ』という書を著した。 書中、ライシュは、人間の働き方を次の三つに分類した、 ① ルーティン・ワーク従事者 ② 対人サーヴィス従事者 ③ シンボリック・アナリスト ①は、決められたことを決められた通りに行う人々である。 ②は、具体的な生身の人間を相手にサーヴィスを提供する人々でる。 ③は、音声、画像、言語その他の抽象的なシンボルを操作して活動する人々である。 たとえば自動車会社でいえば、①は、生産ラインでの組み立て担当、②は、販売・営業・顧客サーヴィス担当、③は、デザインや広告・宣伝担当という具合になるであろう。①の作業に必要な資質は、何よりも正確さということになるし、②には、接した人々に佳い印象を与えることであり。③には、独創性や説得性ということになる。 ライシュ

    「沈み行く船」に乗ってしまった人々 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2009/01/05
    自堕落な人に農業をやらせても商売として成り立つのでしょうか?
  • 「鳥」と「凧」 - 雪斎の随想録

    ■ 福澤諭吉先生に聞いてみよう。『学問のすすめ』(初編)の一節である。 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人皆同じ位にして、生れながら貴賎上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの者を資り、もって衣住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるものあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。その次第甚だ明らかなり。「実語教」に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり。…身分重くして貴ければ自ずからその家も富んで、下々の者より見れば及ぶべからざるようなれども、

    「鳥」と「凧」 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2009/01/01
    いつの時代にも自堕落な人はいたろう。非正規=自堕落な人とするなら、日本には急速に自堕落な人が増えたことになる。同情の問題でなく、自堕落な人の増加を問題としないなら政治など不要
  • 「平和呆け」批判の中の「平和呆け」  - 雪斎の随想録

    ■ 一昨日、産経新聞「正論」欄に下掲の論稿を寄せた。 ○ 安全保障政策の不備こそ問え この論稿それ自体は、だいぶ以前に出来上がっていたけれども、スケジュールの都合で掲載が延び延びになっていた。自衛隊将官(陸海空三幕僚長の一)を務めた方に事前に読んでもらって、「違和感はない」という反応を得た。 予定通り、この論稿は、一般には「分裂した」評価を得ているようである。 「保守・右翼」層は、「●●(雪斎の名)は、田母神論稿を全然、肯定的に評価しない」と不満を漏らしているようであるし、「進歩・左派」層は、この論稿における「軍事予算は足りない」という主張を嫌がっているようである。 日国憲法前文に曰く、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」である。それならば、具体的に何をするのか。 紛争調停や平和維持にかか

    「平和呆け」批判の中の「平和呆け」  - 雪斎の随想録
  • 現在進行形の努力と「保守主義」 - 雪斎の随想録

    ■ 日の経済社会の特色は、「老舗企業」が矢鱈に多いということである。 日橋辺りに行けば、そうしたものは、当然のように眼にはいる。 京都には、それよりも、多くの数があるのであろう。 驚くのは、千年続いた企業というのがあって、それは、宮大工の会社だそうである。 日の「保守主義」の精神を最も鮮やかに体現しているのは、こうした幾多の「老舗会社」ではないであろうか。 こうした「老舗企業」が続くのは、何故であろうか。 それは、「昔、立派であったから…」ということだけで存続しているわけでもないし、その「過去の遺産」だけでいつないでいるわけでもない。 それは、それぞれの時代の当主を中心とした多くの人々の「現在進行形の努力」の集積でしかない。それぞれの世代が、「周囲の評判を落とさぬように…」ということを心がけて、日々、努力を続け、その努力が子々孫々にまで受け継がれてこそ、「老舗」が「老舗」となってい

    現在進行形の努力と「保守主義」 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2008/12/02
    復帰して下さったことが改めて嬉しいです。
  • 「気持ちは判る…」で納得しない…よな。 - 雪斎の随想録

    ■ これは、心底、嫌な話である。 □ 連続テロか 元厚生事務次官宅でが刺され重傷 11月18日  産経新聞 18日午後、東京都中野区の元厚生事務次官、吉原健二さん(76)宅で、家にいたの靖子さん(72)が、宅配便の配達を装った人物に刃物で刺された。女性は重傷。警視庁で連続テロの可能性もあるとみて男の行方を追っている。 同日午前には、同じく元厚生事務次官の山口剛彦さん(66)とその(61)がさいたま市内の自宅玄関で刺され死亡する事件がおき、埼玉県警が殺人事件として捜査している。 吉原さんは1986年に社会保険庁長官、88年に厚生事務次官を歴任。その後、日赤十字社理事などを務めた。 「テロ」という言葉を聞くとは、思わなかったけれども、NHKの九時台のニュースでも、テロというニュアンスで伝えられていた。確かに、年金行政を扱っていた元高官が襲われたのだから、何らかの意図を伴った「テロ」と考

    「気持ちは判る…」で納得しない…よな。 - 雪斎の随想録
    tano13
    tano13 2008/11/19
    同意ではあるが、そもそも政治行政の罪に対する罰が昔から機能してないことが必殺仕事人みたいなのが受けるベースなのだと思う。横領の時効7年て短かすぎ
  • 日本の「盾」としての「村山談話」 - 雪斎の随想録

    ■ 金曜日に田母神前空将の論稿を題材にして産経新聞「正論」欄に原稿を載せた。中身は、ここで書いた二つのエントリーを元にしたものである。 予定通り、産経新聞が運営している「iza ブログ」界隈では、不評である。四月末には、「さじをなげたく」なったものであるけれども、今は、「そういうものであろう…」という諦念が先に立っている。 ただし、産経新聞というメディアにおける「多様性」を世に示そうとするならば、雪斎のように、「正論左派」でやっていくことの意味は、決して小さくない。「正論」欄という論説欄に書き始めたのは、もう10年も前である。過去十年の間に書いた原稿は、既に120は超えるであろう。10年前に「異例の若さ」で迎えてもらい、その後、今に至るまで最若手の一人である。「よくも続いているな…」と思う。 「正論左派」を標榜する雪斎が倣いたいと思っているのは、「正論」欄の第一号執筆者である猪木正道京都大

    日本の「盾」としての「村山談話」 - 雪斎の随想録