野田首相は7日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に向け、日本のエネルギー政策に原子力発電が必要であることを国民に説明するため、記者会見を行う方向で最終調整に入った。 福井県の西川一誠知事が再稼働に同意する条件として、原発の必要性に関する国民への説明を要求しているため、首相は応じることにした。 西川知事は、記者会見での首相の説明ぶりに納得できれば、県として再稼働に同意する手続きを行うとしている。首相は同意を得た後に速やかに関係閣僚との会合を開き、再稼働を最終判断する方針だ。 政府内では「首相がこれまでの記者会見などで必要性を説明している」として記者会見に否定的な意見が強かったが、首相は7日に首相官邸で枝野経済産業相らと協議した結果、知事の求めに応じなければ再稼働時期が遅れると判断した。