「人工多能性幹細胞(iPS細胞)の世界初の臨床応用を実施した」と発表した日本人研究者の森口尚史氏は、日本時間13日午後11時にニューヨーク市内で会見を行う予定だ。
滞在中のホテルの前で記者らに「真相はきちっと話したい」と話す森口尚史氏=12日午後4時ごろニューヨーク市内、行方史郎撮影 【ニューヨーク=行方史郎】ニューヨークのホテルに滞在中の森口尚史(ひさし)氏(48)は現地時間12日午後(日本時間13日早朝)、ロビーで待つ記者らの前に姿を見せた。いまでも「(事実関係、経歴などは)正しいと思っている」と話す一方で、「関係者と連絡をとってから、真相をきちっと話したい」と繰り返した。 ジャケット姿の森口氏は髪も乱れ、疲れた表情で記者らの前に現れた。ホテルの玄関を出た路上で約15分間、記者らの質問に答えたが、ビデオカメラを向けられると「やめてください」と声を荒らげる一幕もあった。記者との主なやりとりは次の通り。 ――読売新聞に「誤報」だと書かれましたが。 わかりません。ノーコメントです。 ――本当に治療をされたんですか。このままそれを通されるつもりで
【ジュネーブ=石黒穣】チェコのクラウス大統領は12日、欧州連合(EU)のノーベル平和賞受賞が決まったことについて、「悪ふざけか冗談かと思った」と酷評した。 AFP通信が伝えた。クラウス大統領は、EUに批判的な欧州統合懐疑論者として知られる。
【オスロ=伊東和貴】欧州連合(EU)のノーベル平和賞受賞が決まったことに、欧州各国で批判の声が相次いでいる。平和賞のおひざ元ノルウェーでは、市民らが選考委員長の辞任を要求。ギリシャでは「賞の品位を汚した」との声すら出ている。 20以上の平和団体を束ねる「ノルウェー平和評議会」は声明で、EU域内の民意がEUの政策決定に反映されなくなり、社会格差の拡大が人権侵害を助長していると指摘。「政治的な賞」だとして、ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長に辞任を迫った。 ノルウェーは、前身の欧州共同体(EC)を含めるとEU加盟を国民投票で2度否決した。一方、元首相のヤーグラン氏はノルウェーの加盟を推進した親EU派で、それが「委員長の政治信条で決めた」(地元記者)との疑惑を招いている。
13日死去した丸谷才一さんは、かじ取りを任された毎日新聞の書評欄「今週の本棚」に、イギリスの書評ジャーナリズムに親しんだ青年時代にはぐくんだ「新聞書評の理想」を、惜しみなく注ぎ込んだ。 「書評はそれ自体、優れた読み物でなければならない」との信念に基づいた紙面作りは「程度の高い案内者が、本の内容を要約して読者への道案内をする」という、新しい書評となって結実した。 書評の分量を最大で原稿用紙5枚(2000字)に大幅拡充したほか、書評執筆者名を書名や著者名の前に掲げ、各界の一流の書き手が責任をもって本を紹介、評論するスタイルを確立した。この「今週の本棚」は各紙書評欄にも影響を与え、丸谷さんの理想によって、日本の新聞書評全体が革命的な進化を遂げたといえる。 02年には、書評をまとめた本を対象とする初めての賞「毎日書評賞」の創設にかかわった。常に本を愛し、大切に思い続けた作家、文学者だった。【井上卓
インターネット上で犯罪予告をしたとして男性2人が逮捕後に釈放された問題で、2人に遠隔操作ウイルスを仕込んだとみられる人物が、ネット上の掲示板「2ちゃんねる」を常時監視していた疑いが強いことが、捜査関係者への取材で分かった。2人が掲示板に画像編集ソフトなどを求める書き込みをした直後に、ウイルスが入ったソフトが作成され、掲示板に提供されていたという。 捜査関係者によると、大阪府のアニメ演出家の北村真咲被告(43)は7月26日午後7時1分ごろ、掲示板の「こんなソフトありませんか」という書き込み欄に、「英単語を覚えたい」と記載し、タイマー機能があるソフトを求めた。ウイルス作成者とみられる人物は翌27日午後1時21分ごろ、第三者に依頼し、この書き込み欄にタイマーソフトの張り付けを代行させたとみられる。北村さんは掲示板経由で、このソフトをダウンロードして感染した。一方、津市の無職男性(28)は9月9日
特ダネと大誤報は紙一重だ。ひところ「想定外」という言葉がはやったが、想定内にとどまる新発見や、新事実でも地味な事柄を書いた記事は、「独自ダネ」と称して特ダネとは言わない。 ▼読売新聞が11日付朝刊で報じた「iPS心筋を移植 初の臨床応用」は文句なしの特ダネだった。iPS細胞を開発した山中伸弥氏のノーベル賞受賞が決まった直後だけに、おとといの朝は「やられた!」と眠気も吹っ飛んだ。ところが、である。 ▼華々しく論文を発表するはずだった会議の場に本人は現れず、移植手術を行ったはずの病院に小紙記者が聞くと「一切把握していない」とにべもない。首をかしげていると、きのうの夕刊に「事実関係を調査します」とあった。 ▼ぜひ、厳正に調査してもらいたいが、小紙も人ごとではない。昨年も中国の江沢民前国家主席を「死亡」させてしまい、関係者や読者に多大のご迷惑をおかけした。そのうえで朝日新聞にもぜひ、調査してもらい
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