名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。 佐々木俊尚氏は、類まれな読ませる力を持った人である。 そして、マイナーな文化に造詣が深い。 そんな佐々木氏の持てる力がフルに発揮された渾身の1冊といえる「キュレーションの時代」を読んだ。 情報流通を激変させるソーシャルメディアプラットフォームの上に形成された無数の情報ビオトープ。 それらのビオトープに接続し、視座を提供する無数のキュレーターたち。 そしてそれらキュレーターにチェックインし、情報を受け取るフォロワーたち。 そんな新たな生態系の誕生が社会を大きく変えつつある。 そんなテーマを、さまざまな角度から豊富な文化的事例をもとに分析している。 300ページを超える新書としては圧倒的なページ