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ブックマーク / tanakaryusaku.seesaa.net (21)

  • 「子供のためにも原発は要らない」 世田谷デモ

    乳母車を押す母親は東京都の浄水場からヨウ素が検出された時「(安全な)飲料水を求めて駆けずり回った」。(5日、世田谷。写真:筆者撮影) 「こどもの日」の5日、父母らが「子供のためにも原発は要らない」と訴えて世田谷の閑静な住宅街をデモ行進した(主催:世田谷エネルギーシフト55実行委員会)。 デモ出発前の集会には「反原発」を唱えて区長選挙に当選した保坂展人氏も参加した。 放射能汚染による最大の犠牲者となるのが子供たちだ。筆者はこれまで数々の「反原発デモ」を取材してきたが、今回は特に子供連れが多かった。 台東区在住の父母は2歳の子供を抱いて参加した(写真下段)。東電福島第一原発が爆発事故を起こした直後は子供を連れて三重県に避難した、という。 父親(30代)は憤る―「自分で状況を判断して自分の子供を守るしかない。政府発表は当てにならないから。マスコミ、特にテレビはウソというか、当たり障りのないことし

    「子供のためにも原発は要らない」 世田谷デモ
  • 福島の母 「校庭の土を舐めて下さい」

    厚労省の担当者に福島市内の小学校の土を渡す佐藤幸子さん。(2日、参院会館。写真:筆者撮影) これほどまでにいい加減だったのか。子供を学校に通わせる親たちの怒りは収まりがつかない。福島県の校庭利用にあたって、文科省が定めた放射線量の上限である年20ミリシーベルトは出所、根拠ともに不明であることが明らかになった。 連休谷間の2日、「20ミリシーベルト」の撤回を求める対政府交渉が持たれた(主催:グリーン・アクション/フクロウの会/美浜の会/国際環境NGO FoE Japan)。参院会館講堂には福島県や関東一円から子供の放射能汚染に危機感を抱く父母、環境団体など約200人が参集した。 政府側はまず厚労省、次に文科省・原子力安全委員会が出席した。福島の父母らは労働基準法と放射線管理区域に絡めて厚労省に質問した。労働基準法62条の②は未成年者が放射線管理区域で就労することを禁じている。 内閣官房参与を

    福島の母 「校庭の土を舐めて下さい」
  • 【会計報告 4月期】

    ●読者の皆様よりご支援頂いた基金 (3月30日~4月30日) 297,500 円 ●支出 ・交通費: 電車・バス代 3,100円(数字が丸いのはパスモ購入による) /タクシー代  28,840円(原発事故絡みの記者会見、国会院内集会などが頻繁に行われたため、タクシーで移動しないことには間に合わず。止む無く使用。) ・被災地取材(宮城、福島) ビジネスホテル代 2泊 12,140円 ・柏崎原発取材 ビジネスホテル代 1泊 6,830円 新幹線料金・往復2人分 39,800円 (ボディーガード役のカメラマンの分も含めて) タクシー代 8,560円 ・:9,890円(2度底を打ちかえたが、全体が崩れた。エジプト、東北被災地でも使用) ・電話料金:NTT 5,724円/ 携帯 21,972円 ・データ通信費(Eモバイル):1,321円 ・プロバイダー料:2,625円 ・新聞購読料:8,085円

    【会計報告 4月期】
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    tartvf 2011/05/01
  • 「東電情報隠し」の裏で進行する放射能汚染

    東電の記者会見は、聞けば聞くほど「情報隠し」の疑念が募る。枝野官房長官がすでに記者会見で公表している事柄であるにもかかわらず、広報担当者は「確認できていない」と答える。 枝野官房長官が東電側とすり合わせを十分にしないまま公表していると仮定しても、東電の発表は遅い。 記者団のイライラも募る。某社の記者が声を荒げた。「(大気中に漏れ出している)放射線濃度は人体に影響があると官房長官が発表したのは1時間半前。それなのに『まだ分かりません』は遺憾です。情報を出して下さい」。 広報担当者は「情報が古くて申しわけございません」と答えた。筆者はピンとくるものがあり、彼に質した。 「現場に一番近い所にいるのが東電さんですよ。なのに官房長官より情報が遅いというのはおかしいではないですか?」。 「私どもが対策室から情報をもらって、こちらに来て皆さん(記者団)とお話しさせて頂いている間の新しい情報は限られている

    「東電情報隠し」の裏で進行する放射能汚染
  • 在日リビア人 「カダフィは虐殺をやめろ」

    参加者たちの多くは家族と連絡が取れないことなどから表情も険しい。(26日夕、渋谷・公園通り。写真:筆者撮影) 内戦状態の祖国を憂う在日リビア人たちが26日夕、東京都心をデモ行進した。東京のデモも中東・北アフリカと同じようにフェイス・ブックやツイッターで呼びかけ合って集まった。中心になって発信したのはリビアから日に来て6年目になるアーデル・スレイマンさん(23歳・慶応大学生)だ。 祖国はカダフィ政権によってネットが遮断され、携帯電話も繫がったり繫がらなかったりだ。アーデルさんは今朝(日時間)、やっとトリポリの兄と電話がつながった。 「電話の後ろの方から激しい銃声が聞こえた。兄によれば『通りの壁は銃痕で穴だらけ』」。アーデルさんは緊張した表情で話した。 家族と連絡が取れない在日リビア人もいる。オマルさんはトリポリの家族にこの3日間、電話をかけ続けているが誰も出ない。「安否も分からない」と顔

    在日リビア人 「カダフィは虐殺をやめろ」
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    tartvf 2011/02/26
  • 今明かす「紛争地域取材術」~その2~

    タハリール広場の北側地区。ムバラク支持派の住民が多い。外国人ジャーナリストの多くはここでボコボコにされたり軍に突き出されたりした。(カイロ市内。写真:筆者撮影)。 【取材の成否はコーディネーターで決まる】 知らない地で取材するには案内役が必要だ。あそこに行けばこんな光景があり、その話はあの人に聞くと分かる。こうしたアレンジをしてくれるのが現地コーディネーターだ。 優秀なコーディネーターはそのものズバリの所に連れて行ってくれる。核心をつく話をする人に合わせてくれる。取材は成功する。 ボンクラだとその逆になる。取材は失敗する。焦点が当ってないと感じたら心を鬼にして解任するしかない。 有能なコーディネーターは感謝の念と共に思い出に残る。10年前、アフガンで案内役を務めてくれたモハマディー氏はその筆頭だ。 北部同盟の中核となったマスード派の基地に連れて行ってくれたのだが、そこには内戦の真相があった

    今明かす「紛争地域取材術」~その2~
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    tartvf 2011/02/18
  • 小沢系16人が民主党会派離脱 土石流の衝撃 

    小沢一郎元代表の処分に反対する議員16人が17日午前、岡田幹事長に民主党会派離脱届を、横路衆院議長に新会派結成届を提出した。 民主党会派の離脱を表明したのは渡辺浩一郎氏、豊田潤多郎氏ら衆院比例単独議員の有志。 菅内閣の命運を左右すると言われてきた予算関連法案は成立のメドが立たなくなった。参院で予算関連法案を否決されても衆院に戻して3分の2以上の賛成で可決成立させるというのが菅政権の描くシナリオだった。だが16人が反対すればシナリオはいとも簡単に崩れる。 数人ならともかく16人ともなれば岡田幹事長も簡単に処分できない。第2波、第3波が起きる可能性もある。菅執行部にとっては土石流にも匹敵する衝撃である。 離脱と新会派結成を表明した議員らは国会内で記者会見した。新会派の渡辺浩一郎会長は離脱表明の理由を記者団に聞かれ「菅政権は国民と約束したマニフェストを守っていない。国民との約束を果たす来の民主

    小沢系16人が民主党会派離脱 土石流の衝撃 
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    tartvf 2011/02/17
  • 今明かす「紛争地域取材術」 ~その1~

    『反ムバラク派』の市民による検問。「ヤパン、ケンチャ(=日人ジャーナリスト)」と言ってパスポートを提示し、チェックポイントを通過する毎日だった。(写真:筆者撮影)。 筆者は生来悪運の強いタチなのだが、運だけでは紛争地域で降りかかる災厄を潜り抜けることはできない。戦争状態や革命の最中であったりして治安が機能していないからだ。警察そのものが市民や外国人に対して「悪さ」を働くのも紛争地域の特徴である。 怖いもの見たさの旅行者や紛争地域を取材したい若きフリージャ-ナリストたちの参考になれば幸いである。 【命を左右するパスポート】 海外旅行のガイドブックによく「命の次に大事なのがパスポート」と書かれている。紛争地域ではパスポートは命さえ左右する。一例を挙げよう。 「アラブ世界に行く時はイスラエルのスタンプを押したパスポートを持って行ってはならない」。これは中東在住経験のある商社マン、外交官、ジャー

    今明かす「紛争地域取材術」 ~その1~
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    tartvf 2011/02/16
  • 【カイロ発】 殉教者たちが支えた市民革命

    治安警察に射殺された若者たちを慰霊するための献花台がしつらえられた。(タハリール広場。写真:筆者撮影) 1月28日、蜂起後初の金曜礼拝の日だった。タハリール広場には「打倒ムバラク」を叫ぶ十数万人が集いアラーの神へ祈りを捧げていた。衣擦れの音が厳粛さを感じさせる。 広場は治安警察が取り囲んでいた。言論の自由を徹底的に封じ込めるのが役目の治安警察にとって、広場の蜂起は足元を揺るがす一大事である。 治安警察の銃口が火を噴いたのは、祈りが最高潮に達しようとする時だった。銃弾を受けた人たちはバタバタと倒れる。ある男性は頭を撃ちぬかれ、ある女性は胸に銃弾を浴びた。 彼らの死に報いるために青年たちは戦車前の座り込みを解かなかった。犠牲者たちは天から革命を守ったのである。 広場の一角には献花台がしつらえられた。花を手向けに訪れる市民が後を絶たない。殉教者たちよ安らかなれ。 ◇ 田中龍作の取材活動は読者に支

    【カイロ発】 殉教者たちが支えた市民革命
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    tartvf 2011/02/12
  • 【カイロ発】 ネットで蜂起、市民革命勝利

    ムバラク大統領が結局は辞任を否定した前夜と違い人々の喜びの声は力強かった。(11日夜、タハリール広場。写真:筆者撮影) 11日午後6時、スレイマン副大統領がムバラク大統領のステップダウンを正式に発表すると、タハリール広場は大きな爆発音のような歓喜が沸き起こった。半信半疑だった昨夜と違って人々の喜びの声は力強かった。 「市民が独裁体制を倒したぞ」「アラー・アクバル(神は偉大なり)」・・・。昨夜までのような「ムバラク出て行け」コールはない。 スーツ姿の若い男性(20代)は、「生まれてこれまでムバラクレジームしか知らなかったんだ、信じられない」と顔をクシャクシャにしながら筆者を抱きしめた。 青年たちが座り込んでいた戦車前にはたどり着くことができなかった。昨夜以上の人出だ。 ネットで呼びかけ合った市民革命は蜂起から18日目に勝利をつかんだ。新聞・テレビと違い市民一人一人が情報発信するネットは、独裁

    【カイロ発】 ネットで蜂起、市民革命勝利
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    tartvf 2011/02/12
  • 【カイロ発】反ムバラク派、国営放送に突入図る

    反ムバラク派のデモ隊は国営放送の玄関前まで突進した。戦車が張り付き、2階バルコニーには兵士が銃を持って構えているのが見える。(11日、カイロ市内国営放送前。写真:筆者撮影) ムバラク大統領が引続きの最高権力者の座に留まることを表明したため「反ムバラク派」の怒りは収まらない。「続投表明」翌日の11日、反ムバラク派は「エジプト国営放送」に突入をはかった。 朝鮮中央放送がそうであるように独裁国家の国営放送は権力者のプロパガンダ装置だ。エジプト国営放送も例外ではない。タハリール広場に「打倒ムバラク」を叫ぶ数十万人が集まっているにもかかわらず、「3百人」と伝えるなど大統領べったりの報道姿勢は国民の反発を招いていた。当然、反体制派の標的となる。警戒は極めて厳重だ。 国営放送前の道路はコンクリートブロックで塞がれ、10台近い戦車が建物の周りを固める。歩兵がさらに戦車の周りに配置されている。蟻の這い入る隙

    【カイロ発】反ムバラク派、国営放送に突入図る
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    tartvf 2011/02/12
  • 【カイロ発】束の間の“ムバラク辞任” 大荒れ必至のデモ

    タハリール広場を包んだ歓喜は束の間のものだった。やがて怒りが天を突くようなブーイングが起きた。(10日夜。写真:筆者撮影) 「ムバラク大統領が間もなくステップ・ダウンをアナウンスする」、CNNテレビが速報すると筆者はカメラをひっつかんでホテルを飛び出した。通りはタハリール広場に向かう人々の洪水だった。車のクラクションがけたたましい。 青年たちが「打倒ムバラク独裁」をネットで呼びかけ合い蜂起したのは1月25日。それから17日が経っていた。 筆者は蜂起初日から戦車の前に座り込んでいた男性(7日掲載「戦車にひき殺されようとも」)にどうしても会いたかった。広場はすでに人の海と化しており、戦車前にたどり着くまでは30分近くかかった。 やっとの思いで男性に会うと、「コングラッチュレーション」と声をかけた。 男性は「まだ信じられない」としながらも「1にムバラクが出て行くこと、2に自由、3に民主主義」と話

    【カイロ発】束の間の“ムバラク辞任” 大荒れ必至のデモ
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    tartvf 2011/02/11
  • 【カイロ発】 携帯写メールが見守る市民革命

    戦車前に座り込んだ「ムバラク打倒派」の人々を携帯電話の内蔵カメラで撮影する市民。(タハリール広場。写真:筆者撮影)。 「オブザーバーの動画撮影は禁止」などと前時代的なことを金科玉条に掲げる総務省記者クラブの面々が見たら卒倒を起こしそうな光景がタハリール広場で展開されている。 仕事を終えて広場に繰り込んだ市民が携帯電話の内蔵カメラで戦車前の座り込みを撮影しているのである。撮影した動画やスチールは知人、友人にメールで送る。 ムバラク政権べったりのテレビ局が放送しなくとも、携帯電話の転送に次ぐ転送で映像はマスの規模での国民の目に触れる。さらには海外にも流れる。さすがの軍もエジプト人がそれも携帯電話で撮影するのを咎めることはできないようだ。 だが市民がめっきり少なくなる朝は軍も強気に出る。10日朝、兵士が「車両を洗うので戦車を動かす」として座り込みの人々と一悶着起きた。兵士も“援軍”を連れてきて説

    【カイロ発】 携帯写メールが見守る市民革命
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    tartvf 2011/02/10
  • 【カイロ発】 「ここ数日でエジプトの将来が決まる」

    広場南入口は阿波踊りを思わせるノリに包まれる。「打倒ムバラク派」の歓迎に踊りだす市民も珍しくない。(9日、タハリール広場。写真:筆者撮影) タハリール広場南入り口は外国人はじめ多くの人々が利用する。軍のチェックを潜ると人々を迎えるのは「打倒ムバラク派」のシャンテだ。「ムバラクは出てゆけ」「エジプト国民に自由を」・・・ドフと呼ばれる打楽器が打ち鳴らすリズムに乗ったシャンテは、徳島の阿波踊りを思わせるノリだ。踊り始める市民も現れる(写真)。 「打倒ムバラク派」は軍と背中合わせの場所で、市民を歓迎するのである。とりわけ外国人ジャーナリストはねんごろの“出迎え”を受ける。腕を組まれて踊りの輪に引き摺り込まれることも珍しくない。踊りが終わると「写真を撮れ」とジャスチャーでアピールだ。 軍と一体であることを海外にアピールするのが「ムバラク打倒派」の狙いである。軍に対しても「世界と我々はつながっているん

    【カイロ発】 「ここ数日でエジプトの将来が決まる」
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    tartvf 2011/02/09
  • 【カイロ発】 外国人ジャ-ナリスト受難

    山刀と棍棒で武装する「ムバラク支持派」の男性たち。(3日、エジプト考古学博物館北側の地区で。写真:筆者撮影) タフリール広場とその周辺はジャーナリストにとって惨たんたる状況となっている。3日、外国人ジャーナリスト数十人が軍に身柄を拘束され、多数が群衆に棍棒で殴られるなどして負傷した。 軍がいきなりジャーナリストを拘束するよりも、群衆が軍にジャーナリストを突き出すケースの方が圧倒的に多い。4日、筆者も突き出され現地コーディネーターが拘束された。 群衆とは「反ムバラク派」と「ムバラク支持派」の両方である。ジャーナリストを軍に突き出したり、暴行を加えたりする理由は次の通りだ― ・「ムバラク打倒派」の場合: ムバラク政権を倒すために外国からカネをもらっているという説がある。これを打ち消すために外国人ジャーナリストを軍隊に突き出す。 ・「ムバラク支持派」の場合: 外国人ジャーナリストを「ムバラク打倒

    【カイロ発】 外国人ジャ-ナリスト受難
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    tartvf 2011/02/09
  • 【カイロ発】 ネットが火をつけた市民革命

    「ムバラク政権打倒派」の人々はカメラを向けると必ずと言ってよいほどVサインをする。(4日、タハリール広場。写真:筆者撮影) カイロ中心部のエジプト考古学博物館周辺は殺気立った緊張感が支配する。博物館を挟んで南側のタハリール広場に「ムバラク政権打倒グループ」が、北側の地区には「ムバラク支持グループ」がそれぞれ陣取って火花を散らしているからだ。 大ぶりのブリキ缶を激しく打ち鳴らしお互いに投石する。敵方のスパイとおぼしき人物を自陣で発見すれば問答無用で袋叩きだ。 中間線には陸軍の戦車が割って入るが、目前でリンチが繰り広げられていても静観の構えである。 民衆の中にも「ムバラク支持派」がいることを日の記者クラブメディアはあまり報道しない。ほとんどの社がカイロに支局を置いているのにもかかわらずだ。 「ムバラク支持派」は大統領が行った1日の演説を機に急速に台頭した。「私は60年間エジプトに奉仕してきた

    【カイロ発】 ネットが火をつけた市民革命
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    tartvf 2011/02/09
  • 【カイロ発】 「誰も新聞・テレビを信じちゃいない」

    メディア不信を外国人に訴えるプラカード。新聞・テレビへの強い疑念も市民革命の背景にある。(8日、タハリール広場。写真:筆者撮影) 外国人記者が出入りするタハリール広場の南入り口付近でギョッとするプラカードを目にした。「Egyptian Press Deceiving Us=エジプトのプレスは我々を騙している」。英語で書いているのは外国人記者を通じて国際社会にアピールするためだろう。 プラカード近くにいた会計士の男性(33才)は筆者がジャーナリストと分かるや一気にまくし立てた― 「国営テレビは政府のコントロール下にある。民間の新聞も政府の圧力でウソばっかし書く。Nobody believe Egyptian Press。誰もエジプトのメディアを信じちゃいない」。 「インターネットはどうですか?」 「インターネットは有用だ」 ネット上を駆け巡る情報は確かに玉石混交である。だが、人々が自らの理性

    【カイロ発】 「誰も新聞・テレビを信じちゃいない」
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    tartvf 2011/02/09
  • 【カイロ発】 仕事終え、タハリール広場へ

    市民革命のエネルギーが弾ける。筆者が投宿するホテルは前方の奥にあるのだが、人で埋め尽くされているため大きく迂回しなくては戻れなかった。(8日午後、タハリール広場。写真:筆者撮影)。 筆者が投宿するホテルはタハリール広場から南へ約1キロの所にある。午後ともなれば広場に入ろうとする人々が長蛇の列をなし、最後尾はホテルの前に届く。 仕事を終えた市民が広場に繰り込むのである。子供を抱いた夫婦、家族連れ、スーツ姿の男性、黒づくめの衣装で目だけ出した女性・・・エジプト中のありとあらゆる階層が広場に集い「ムバラクは去れ」「自由を」と叫ぶ。数十万人の合唱は地響きのようである。 寅さんのようなテキ屋はいないが露店も並ぶ。まるで縁日の賑わいだ。独裁者に楯ついているのだが、悲壮感のかけらもない。 広場はこうして連日、数十万人の人々で埋め尽くされる。ある男性(30代)は「軍は国民すべてを殺さない限り鎮圧できない」

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    tartvf 2011/02/09
  • 【カイロ発】 アナログ親父も「フェイスブック」

    「反ムバラク政権」コールが耳をつんざくタハリール広場の真ん中に『エジプトの青年有難う。フェイスブック』と書いたプラカードを持つオジサンがいた(写真上段)。ムハマードさん(50歳)。フェイスブックもメールもやらない。日にもいる典型的なアナログ親父だ。 ムハマードさんは、若者たちがフェイスブックで「ムバラク政権打倒」を呼びかけ蜂起した1月25日から、タハリール広場を動かない。家にも帰っていない、という。 「ムバラク政権下何も自由はなかったが、若者たちがフェイスブックで立ち上がってくれたんだ」。ムハマードさんは筆者に向かって声を張り上げた。 彼は失業者ではない。文部省に勤めるれっきとした国家公務員だ。日の新聞・テレビがことさらに伝えるように失業者・貧者ばかりが集会に参加している訳ではない。ムハマードさん同様25日から広場を離れない男性(42歳)は貿易会社を営む。 ムハマードさんに「公務員が反

    【カイロ発】 アナログ親父も「フェイスブック」
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    tartvf 2011/02/07
  • 【カイロ発】 ムバラク去るまでタハリール広場の地響きは続く

    「ムバラク打倒派」の青年。この頃までは「戦車と兵士込み」で撮影しても拘束されたりはしなかった。(3日、タハリール広場。写真:筆者撮影) アラブ世界はもとより国際社会を揺るがすタハリール広場の集会は12日目に入った。ムバラク大統領は次々と条件を繰り出し仲々政権の座を去ろうとしない。 「打倒ムバラク派」と政権との戦いは持久戦の様相を呈しつつあるが、数万人規模の集会は一向に沈静化する気配は見えない。ばかりかボルテージは日増しに上がっているようだ。筆者は広場から南へ1キロ足らずのホテルに投宿している。部屋まで飛び込んでくる「ムバラク去れ!」の怒号は大きくなる一方だ。 反政府集会をネットで呼びかけたのは、「4月6日青年行動(6April Youth Movement)」という組織である。08年の4月6日に教育レベルの高い若者のグループがフェイスブックで最低賃金の引き上げを求めるゼネストを呼びかけた。

    【カイロ発】 ムバラク去るまでタハリール広場の地響きは続く
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    tartvf 2011/02/05