リビアの革命に伴う内戦が終結して半年、平静を取り戻しつつある。しかし、国内の難民キャンプが閉鎖されるなどの影響もあり、リビアへの移民・難民や国内の避難者にとっては不安定な状態が続いている。国境なき医師団(MSF)は、首都トリポリで基礎的な医療・心理ケアの提供を続けている。一方、ミスラタ市での活動は4月初旬に終了する予定だ。 続きを読む トリポリ市内の2ヵ所の避難民キャンプでは、1週あたり平均50件の診療を行っている。また、必要に応じて2次医療を行う病院へ患者を移送する援助もしている。 トリポリ市内では、難民キャンプの滞在者に関する明確な方針がないまま、キャンプの閉鎖が進行しつつある。そのため、キャンプを離れた人びとはさらに切迫した状態に置かれる可能性がある。 2012年2月には、主にサハラ以南アフリカ出身の移民数百人が避難していたキャンプが閉鎖された。翌3月には約300人のソマリア難民を受
国境なき医師団(MSF)は現在、ソマリア南部マレレとその周辺で起きているコレラとはしかの流行と闘っている。マレレとその周辺の村々(ジリブ、ケイトイ、オスマン・モト)は、国内の他の地域から紛争と干ばつを逃れてきた約5000人の避難民を受け入れている。しかし、ソマリア国内のすべての活動地と同様、MSFはここでも活動の方法や自由に制約を受けており、感染症の流行との闘いにも苦戦している。 続きを読む 衰弱した避難民の間で感染症がまん延 今年前半からの人道的危機のため、10万人単位のソマリア人が国内を移動し、国境を越えて逃げている。内戦、暴力、開発の欠如、援助の欠如、そして現在の干ばつが、人びとを極度に弱らせ、栄養失調と日和見感染症がまん延している。コレラとはしかは、清潔な飲料水が足りず、衛生的でない環境や、衰弱して栄養失調に陥り、免疫機能が低下した人びとが集まる場所では典型的な日和見感染症である
リビア: 医療提供を最優先に 東部の病院でニーズ調査を実施 2011年02月28日掲載 国境なき医師団(MSF) は、2011年2月17日前後にリビアで発生した大規模デモで多くの人びとが負傷して以来、医療物資や援助チームを同国に送るべく努力を続けている。2月25日には、MSFのチームがエジプトから陸路でリビア東部のベンガジに到着し、3病院の医療ニーズの調査と医療物資の供給を開始した。28日には、外科医を含む医療チームが現地入りを予定している。 これまでに医療物資を携えたMSFのチームが陸路や空路でリビア入りを試みているが、入国を拒否される事態も発生している。MSFは医療援助活動を尊重し、負傷者への医療提供を優先するよう強く求めている。 MSFのオペレーション・ディレクター、アルヤン・ヘヘンカンプは語る。 「MSFはリビアの医療従事者たちと共に、騒乱時に負傷した患者への医療ケアを行っています
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