(動画は、映像を公開している視聴室や説明会などの様子) 東京電力は6日、福島第一原発事故後に行われたテレビ会議の映像を報道関係者に対し限定公開した。炉心損傷や炉心溶融の予測が刻々と報告される中、打つ手、打つ手がことごとくうまくいかず、また資材が届かない中で、じりじりと厳しい状況に追い込まれていく「F1(福島第一原発)」の様子が手に取るようにわかる重要な資料だ。期間限定で報道陣に公開するのではなく、全ての映像を広く世界に共有されるべきだろう。 今回、報道陣に公開したのは事故後の3月11日夕刻から15日にかけての150時間分だ。そのうち音声の入っている映像は50時間にすぎない。しかし、そのわずか2日と2時間の映像からでも、事故対応の厳しい状況が手に取るようにわかる。同時に、当時、把握している状況を即座に報道発表するのではなく、現場と本店の間で、常時、発表する内容のつじつまあわせや口裏合わせを行