私たちは、日本の技術やイノベーションのあり方に根本的な問題があり、それが現代の日本を覆う閉塞感の原因の一つであると考えています。このような問題を解決し、長期的観点から多様な人々が幸せになる社会を構想するために、国際大学GLOCOMは2011年10月にFTMフォーラムを発足させました。第1期(2011年度~2013年度)の活動テーマとして、「日本のスマート社会を構想する」を掲げ、ラウンドテーブルとワークショップを軸に産学共同の研究と実践に取り組んでいます。 過去2年間の活動成果として、まずスマート社会とは、イノベーションを通じて「持続可能性と豊かさが両立する社会」であると定義しました。また、スマート社会を目指すためには、日本を再生させ、新しい産業や社会を創る必要があり、その突破口となるのが持続可能で自律分散的な方向へのエネルギー改革にあるという認識を共有しました。第1期最終年度となる2013