Anker's 3-in-1 MagSafe foldable charging station drops back down to its Prime Day price
少し前のエントリーで、携帯電話端末市場のベンダー別利益の変化について触れていた。下のグラフはその時に使ったものである。 [端末ベンダー別営業利益の割合比較/(左)2007年第2四半期、(右)2011年第3四半期] あの比較の狙いは「破壊的な変化がどういうものか」を示すことにあった。先行組が持つようなアドバンテージがひとつもない新規参入者が、市場へのアクセスや知識の点で理想的な条件に恵まれた企業から利益を奪い取る、という現象がどんなものかを示そうとした。 利益分配の変化を眺めてみることは、こうした現象を理解するためのうってつけのやり方といえる。「最終的な利益」への影響の大きさや結果が実感でき、細かい点にわずらわされずに済むからだ。しかし、いつもああした利益率を示すデータが入手できるとは限らない。たとえば売上の推定額しか手に入らない場合もある。 幸いなことに、売上の変化から、利益のそれと似た傾
ほんの数年前、2000年代なかば頃の世界の携帯電話端末市場は、いくつかの端末メーカーがしのぎを削る状況にあった -- 具体的にはノキア(Nokia)、サムスン(Samsung)、LG電子、モトローラ(Motorola)、そしてソニー・エリクソン(Sony Ericsson)の5社が覇権を争っていた。これらの先行組("incumbents")は、スマートフォンやフィーチャーフォン、ベーシックな携帯電話機など、さまざまな製品を取り揃えていた。またネットワーク通信機器も手掛け、顧客である携帯通信事業者と深く付き合うメーカーも多かった。 そのいっぽう、スマートフォンだけを提供する新規参入組("Entrants")もいた。これらの企業はちょっと風変わりな連中だった。HTCは当時「ODM」(Original Design Manufacturer)として名の通った会社だった -- 同社のような委託製造
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く