女子には体育の授業さえ受けさせないサウジアラビアで、皇太子がロンドン五輪に女性選手が出場することを認めると電撃発言した理由 サウジアラビアから驚きのニュースが飛び込んできた。今年夏にロンドンで開かれる夏季オリンピックに、女性が出てもかまわない――筋金入りの保守で知られるナエフ・ビン・アブドルアジズ皇太子がそう発言したというのだ。 女性の権利が制限されるサウジアラビアでは、これまで女性がオリンピックに出場したことは一度もない。出場が実現すれば、同国の女性の権利拡大につながる大きな一歩になるかもしれない。 アルジェリアのアル・ハヤト紙によれば、ナエフは「女性としての品位を保ちつつ、イスラム法と矛盾しない」形でなら、という条件付きで女性選手の出場を認めたという。さらに、サウジアラビアの女性スポーツ解説者リーマ・アブドラが同国の聖火ランナーの1人に選ばれたと、中東の衛星放送アルアラビーヤは伝えた。