FC2ブログへようこそ! 古本好きの古本虫があちこち出かけ古本屋ルポをしたり新本含めて古本などの読後感を綴ったり…。硬い真面目な本も柔らかいフフフのエロス本も読みこなすジキルとハイド的読書論を綴ります。 真鍋良一氏の『ドイツ語と共に五十年 巣鴨獄中新聞編集長の手記』 (吾妻書房)を読んだ。本は1977年の刊行で、著者は1907年生まれ。京都大学文学部卒業。戦後は東海大学教授などとなり、ドイツ語教師として何冊かの本も出している。戦前にドイツに留学もしており、その時知り合った外交官・牛場信彦氏に誘われ、戦時中は外務省で翻訳などの仕事にも従事していたとのこと。中国で領事もやっている。あのヒットラーユーゲントが来日した時は、三カ月にわたって通訳も務めている。出羽の海部屋を彼らが訪れ「ハッケヨイヤを訳せと言われて、さすがの真鍋通訳もお手あげ」といった新聞報道もあったという。 また外務省時代にヒットラ