クオリティ・スタート(Quality Start、QS、「良好な先発」)とは、野球における投手の成績評価項目の1つ。先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内に抑えた時に記録される[1]。以下、本項ではQSと表す。 概要[編集] スポーツライターのジョン・ロウがフィラデルフィア・インクワイアラー紙で執筆していた1985年に提唱した[2]。以後、先発投手の安定感を表す指標としてメジャーリーグで一般的に使われるようになった。 このQSの比率(QS率)は先発投手の能力を表す。同様に投手の能力を測るために使われる勝利数は、打線による援護点や後を受けた中継ぎ投手の成績、先発投手を続投・降板させる監督の采配などに影響されるため、先発投手の純粋な能力評価には適さない。しかし、QS率は「どれだけ試合を作れたか」を表す指標である一方で、その算出に用いられる自責点には投球以外の要素も大きく含むため、QS