京成電鉄は,「旧博物館動物園駅」駅舎が,景観上重要な歴史的価値をもつ建造物として,2018年4月19日(木)付けで東京都選定歴史的建造物に選定されたと発表した.東京都選定歴史的建造物に鉄道施設が選定されるのは,今回が初めてとなる. 博物館動物園駅は1933(昭和8)年12月,上野線(現:京成本線)の上野公園(現:京成上野)—日暮里間の開業にあわせて開設された.当時,駅舎の建設予定地が御料地であったため,御前会議で昭和天皇の勅裁を受けての建設となった.こうした事情が考慮されてか,駅舎内外の意匠は西洋風の荘厳なつくりとなっている.開業以後,帝室博物館(現:東京国立博物館)や恩賜上野動物園の最寄り駅として利用されてきたが,利用者の減少により,1997(平成9)年に営業休止,2004(平成16)年に廃止となった.駅舎やホームなどは当時の姿が残されている. 「旧博物館動物園駅」駅舎の位置する一帯は,