粉もん、箱ずし、昆布だし。独特の食文化をはぐくんできた関西人の舌は、全国チェーンのコンビニエンスストアだって無視できません。関西の店でしか売らないお弁当を、次々と出しています。 セブン―イレブンが関西の約2100店で売る「おかずがぎょうさん! のり弁」(税込み430円)。関西風に改めた昨年11月以降、売り上げが3割伸びた。 鶏の空揚げに白身魚フライ、卵焼き、のりをのせたご飯。至って普通ののり弁に見える。どこが関西風? 「見えないところにこだわっているんです」。石橋誠一郎・商品本部西日本MD部長(48)はそう話す。 例えば、卵焼きだ。首都圏では甘い厚焼きだが、これをだし巻きに変えた。だしは、首都圏より大きめにカットした昆布からとる。関西人が好む昆布の味をしっかり出すためだという。 見た目にはわかりづらいこだわりは、ほかの弁当にも注がれている。デミグラスソースに牛すじを使い、カルボナーラスパゲ