16日未明の最大震度6強の「本震」に始まり、断続的に襲ってきた余震が、熊本、大分両県の大地を深く切り刻んだ。道路の寸断で孤立し、土石流で茶褐色と化した集落。雲が厚く垂れ込め、日没を待たずに降りだした大粒の雨が、自衛隊や警察、消防の救助隊の行く手を遮る。「必ず家族、友人の元へ戻る」。窮地を脱した被災者たちがいる一方で、刻々と犠牲者は増えた。避難所では食料や水などの物資不足という現実もあらわになってきた。 「なんということに…」神職や参拝人、絶句 熊本県民の「宝」、無残な姿 震度6強の激震が学生アパートを押しつぶした。熊本県南阿蘇村の河陽地区。近くにある東海大農学部の学生が多く住む「学生村」で、わずかな差が若者の生死を分けた。「突然どーんと突き上げられた後、何も分からず隙間に逃げ込んだ」。助かった若者は地面にへたり込み、やがて、がれきの中から発見された友人たちの遺体を涙で見送った。 崩れ落ち
14日午後9時26分ごろ、熊本県を震源とする地震があり、同県益城町で震度7の揺れを観測した。 気象庁によると、震源の深さは約11キロ(暫定値)、地震の規模(マグニチュード)は6.5(暫定値)と推定される。この地震による津波の心配はないという。震度7の揺れが記録されたのは2011年3月の東日本大震災以来。熊本県などによると、益城町で2人が死亡、1人が心肺停止状態。約100人が負傷し、多数の家屋が倒壊しているもようだ。 気象庁は、地震のメカニズムについて、南北方向に引っ張られる「横ずれ断層型」と説明した。この地方では一般的なメカニズムとしている。 15日午前0時すぎには、熊本県で震度6強の揺れを観測するなど震度3以上の余震が二十数回発生した。気象庁は今後も1週間程度、余震が続く可能性があるとして、警戒を呼び掛けた。熊本県知事は陸上自衛隊に災害派遣を要請した。 熊本県警などによると、益城
【ロンドン時事】英BBC放送は31日、2020年東京五輪の新国立競技場の当初案をデザインした英女性建築家ザハ・ハディド氏が死去したと報じた。 65歳だった。
「ボーン」という爆発音が響き、激しい黒煙が噴き出した。 広島県東広島市の山陽自動車道八本松トンネルで17日朝、発生した多重事故は、2人が死亡、多数の負傷者が出る事態となった。 トンネルから必死で逃げ出した人たちは「煙で何も見えなかった。中にいた人たちが心配」と声を震わせた。 事故が起こった時、844メートルの長いトンネル内は、物流トラックや乗用車のノロノロ運転が続いていた。約3時間前に発生した別の事故の影響で、トンネルの先約3キロで通行止めになっていたためだ。 仕事のため広島市に向かう途中だった広島県三原市の会社員女性(39)は、渋滞で動かない乗用車の中で、バックミラーに後方から迫るトラックが映るのを見た。クラクションが聞こえた直後、背後に大きな衝撃を感じた。気づいた時には、車ごと隣の車線に吹き飛ばされていた。車は横転し、窓ガラスが割れていた。
女優の南果歩(52)が初期の乳がんを患い、今月上旬に手術していたことが16日、分かった。夫で俳優、渡辺謙(56)が南の勧めで人間ドックを受けて早期の胃がんが発見されたことを機に、自身も受診したところ判明。複数の関係者の話を総合すると、術後の経過は良好で、現在は療養中という。互いに体を心配し合う“夫婦の絆”が、それぞれの早期発見につながった。 テレビ朝日系ドラマ「スペシャリスト」(木曜後9・0)で草なぎ剛(41)演じる主人公の相棒である“おばさん刑事”役を元気はつらつと好演する南が、初期の乳がんを患っていた。 関係者の話を総合すると、判明したのは2月上旬。ちょうど南の“直感”で人間ドック受診を勧められた渡辺に早期の胃がんが見つかり、手術のため入院していた時期だ。 夫の胃がん発覚で、受診の大切さを再認識した南は、自身も健康を確認しようと人間ドックを受けたところ、乳がんが見つかった。夫に続
3年前の春、九州北部のある公立中学校。入学式に新入生の陽介(仮名、12)の姿はなかった。2日目も、3日目も。母親は電話で「体調が悪いから」と説明するばかり。ぴんときた担任教諭は学校指定の制服業者に電話した。 「ああ、その子、受け取りに来てませんよ」 採寸して注文はしたが、約3万5千円のお金がなくて取りに行けず、登校させられなかった-。母親は、そう打ち明けた。 【貧困の現場から】働きづめが「養育放棄」に 子どもは万引きで補導され… 校長が立て替え、制服を陽介の家に届けた。担任の勧めで母親は就学援助を申請し、校長に少しずつ返済すると約束した。 4日目、陽介は真新しい制服に身を包み、ようやく校門をくぐった。 翌年からこの中学では、制服を取りに来ていない生徒がいないか、入学式前に制服業者に確認するようにした。スタートから子どもがつまずくようなことがあってはならない。 「制服だけじゃない。
フジテレビ系情報番組「Mr.サンデー」「とくダネ!」などにコメンテーターとして出演していたジャーナリストの竹田圭吾さんが10日午後2時ごろ、膵臓がんのため都内の病院で死去した。51歳だった。竹田さんは昨年9月にがんを番組内で告白した後、やせ細った姿で出演を続け、鋭い舌鋒で時事問題を斬り、最後までジャーナリストとして使命を貫いた。 竹田さんは2013年11月、病気療養を理由にすべての出演番組を一時降板。翌14年2月には早期復帰を果たすが、変わり果てた外見に、インターネットなどでは心配の声が相次いで寄せられた。 今年9月の「Mr.サンデー」出演中に、がんを突然告白。抗がん剤治療の副作用で頭髪が抜けるため、かつらを着用して出演していることも明かした。直後のツイッターでは「がんが見つかったら生き方の中で何を優先しようかな、と検診の段階から思い浮かべていくのが大事ではないかと、自分の体験からは思
名キャスターとされた久米宏さんの後を受けて11年8カ月あまり。テレビ朝日の夜の看板報道番組「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスターが来年春で退任することになった。放送に詳しい人たちは、年内最後の放送の翌朝に飛び込んだ突然の降板話に首をひねった。 元テレビ朝日記者で「放送レポート」編集長の岩崎貞明さんは「知らなかった」と驚いた様子ながら「番組のニュース報道が大きく変わるわけではないのではないか。局のスタッフもいるし、同じ時間帯にほかの報道番組はないのだから」と冷静に受け止める。 古舘さんについては「スタッフの挑戦的な企画の背中を押してきた。昨夜の天皇誕生日でも、沖縄との関係を取り上げるなど特色のある番組を作った。来春で12年間になるなら、途中降板という印象もなく、一定の役割を果たしたのではないか」と評価する一方で、「久米さんのような信念を持ってやっているようには見えなかった」とも語った
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