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ブックマーク / hiiragi-june.hatenadiary.org (5)

  • 「捏造」の本来の読み方が「でつぞう」とは!  - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言

    (第323号、通巻343号) 「神の手」。日の考古学の歴史を根底から塗り替えるような“旧石器”を次から次へと発掘してきた東北地方のアマチュア考古学者・F氏は、そう呼ばれていたが、実は「捏(でっ)ち上げの手」だった。今から13年前、毎日新聞はF氏の捏(でっ)ち上げの現場をビデオカメラに収め、「旧石器発掘ねつ造」とスクープした。日史の教科書が、旧石器時代の項をそっくり訂正せざるをえないほどの衝撃的なニュースだった。 この大スクープの裏側を描いたドキュメント『発掘捏造』(新潮文庫)がたまたま私の団地の共用図書館の書架にあった。すぐに借り出して一気に読了した。「捏造」の「ねつ」が紙面では、ひらがなになっているのは、常用漢字でないためで、新潮文庫では表紙に「はっくつねつぞう」とルビが振られていたが、「捏」とはそもそもどんな意味なのかと家人に尋ねられ返事に窮した。 漢和辞典2、3冊にあたってみたと

    「捏造」の本来の読み方が「でつぞう」とは!  - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言
    tatage21
    tatage21 2014/12/03
  • 「違くない」「好きくない」。動詞の形容詞化の兆し - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言

    (第305号、通巻325号) 「ちがくない」、「すきくない」。こんな妙な言い方を耳にするようになったのはいつごろからだろうか。若者たちの間ではすでに20年ほど前から使われていた、と言う人もいる。一時的なハヤリとは言えない。日語文法の変化の兆候の一つだろう。「違う」を否定するなら「違くない」ではなく、「違わない」とすべきであり、「好き」の否定なら「好きくない」ではなく、「好きでない(好きじゃない)」とするのが普通だが、言葉の変化は、前回のブログになぞらえて言えば「すごい速い」と感じる。 「違う」はれっきとした動詞だ。語幹は「ちが」。5段活用なので、否定の助動詞「ない」に接続するときは未然形の「わ」の活用語尾を付けて「違わない」となる。『明鏡国語辞典 第2版』(大修館書店)には、「違う」の見出しの語義の後にわざわざ[注意]を設け、以下のように述べている。 [「違く」の形で形容詞のように使うの

    「違くない」「好きくない」。動詞の形容詞化の兆し - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言
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    tatage21 2014/12/03
  • 「急須」も知らぬ高校生と「利休鼠」 - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言

    (第314号、通巻334号) 「最近の高校生は、日茶の入れ方を知らないばかりか、急須の使い方も知らない」――1月27日付けの朝日新聞社会面にこんな記事が出ていた。日教組の教研集会で家庭科の女性教諭が発表した内容だ。その先生の報告によれば、茶葉と水を入れた急須を直火にかけようとした生徒もいたという。 この記事を受けて翌日の同紙「天声人語」は、「粗茶ですが」とか「茶柱が立つ」といった言葉も知らないのではないか、と危惧し「文化歴史をまとう“お茶”と無縁に子らが育つのは寂しい」と嘆いていた。二番煎じで恐縮だが、私も新聞記事にまったく同感だ。 お茶といえば、東京美術学校(現東京芸術大学美術学部)の校長を務めた岡倉天心が明治時代に「茶道は日の伝統的民族文化の結晶」として英文で『茶の』(The Book of Tea)という題の著作にまとめ、世界に紹介した我が国独自の“芸術”である。にもかかわら

    「急須」も知らぬ高校生と「利休鼠」 - 言語郎−B級「高等遊民」の妄言
    tatage21
    tatage21 2014/05/23
    利休鼠の雨が降るとはどんな鼠が降って来るのですか……って\(^o^)/
  • 「続柄」は「重箱読み」か「湯桶読み」か、それとも…… - 言語楼−B級「高等遊民」の戯言

    (第105号、通巻125号) 1月も7日を過ぎれば、正月気分はとうに消え、普段の生活に戻っているだろうが、三が日はおせち料理でくつろいだ人も多かったことだろう。おせち料理といえば、お重。めでたいことを重ねるという願いを込めて重箱に数の子や伊達巻き、きんとんなどを詰めるならわしだ。地域や家庭によってやり方は様々だが、「言語楼」で取り上げるのは「重箱」の中身でなく読み方である。 「重箱」の「ジュウばこ」のように2語以上の熟語で、最初の語を音読みし《注1》、次を訓読みする、つまり音+訓の順で読む読み方を「重箱読み」と言う。 円高、賃上げ、残高、帳尻、台所、献立て、雑煮、額縁、図柄、屋、などがそうだ。中には、金星のように「キンぼし」と重箱読みもできれば、「キンセイ」と音読みだけにすると意味が異なる言葉や、‘工場’のように「コウば」と重箱読みしても、「コウジョウ」と音+音の読みをしても意味が大きく

    「続柄」は「重箱読み」か「湯桶読み」か、それとも…… - 言語楼−B級「高等遊民」の戯言
    tatage21
    tatage21 2014/05/22
    ところで『死ぬ』と言う場合のシは音読なのか訓読なのか。これは音読説と訓読説があって松尾聡先生は訓読説だったけど僕は音読説。
  • 「消耗」の読みは「しょうこう」か「しょうもう」か

    (第94号、通巻114号) 前号で「ちょっと」という単語を題材に日語を学ぶ外国人にはなかなか理解しにくい言葉の多義性について述べたが、意味はともかく漢字の読み方については日人にとってもかなりやっかいなものがある。中には、誤読や慣用読みがいつの間にか一般化し、ほとんど大多数の人が来の「標準語」と思いこんでいる言葉も少なくない。 その中から日常よく使われる代表的な言葉を仮に「三大慣用読み」と名付けて独断で選んでみよう。 まず、標題に挙げた「消耗」。体力を消耗する、機械の消耗(傷み)が少ない、消耗品、など「使ってその分だけ減ること」の意で使われる。読み方は、あえて言うまでもなく「しょうもう」というのがふつうだろう。もちろん、私もそう発音している。ところが、国語辞書にはどれもそろって「『しょうこう』の慣用読みが定着したもの」(大修館書店『明鏡国語辞典』)、「もと正音セウカウ(しょうこう)の誤

    「消耗」の読みは「しょうこう」か「しょうもう」か
    tatage21
    tatage21 2014/05/22
    誤読が一般化した例では、『早稲田』は本来の読みはワサダなんだけど今はワセダという誤読の方が通用しているね。(ワセは露出形で被覆形はワサ)
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