「GPGPUを載せれば速くなる? そんな単純な物じゃない」――東京工業大学の学術国際情報センターの松岡 聡教授、同じく青木尊之教授が、NVIDIA主催のイベント「GPGPUコンピューティング2010」の基調講演で、現在建設中の世界最高速クラススーパーコンピュータ「TSUBAME 2.0」の高速化の秘密を明かした。 GPGPUを使う理由は高速演算だけじゃない! 最初に登壇したNVIDIAの特別研究員、デビッド・B.カーク氏は「GPGPUを使えば高速演算できる。というだけでは、もう驚きではない。GPGPUを使う理由はほかにある」と切り出した。 世界第2位のスーパーコンピュータ「Dawning Nebulae」(中国)は、4640個のTesla(GPU)を並列演算することで、1.27Pflopsを叩き出す。しかし、現在は単に演算処理性能を競うだけでなく、消費電力あたりの演算処理性能が重視されてい
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