過激派組織「イスラム国」(IS)掃討に向け、米軍などの支援を受けたシリア国内のクルド系とアラブ系の合同部隊が、ISが「首都」とする同国北部の都市ラッカ近くに進攻している。戦闘員3万人を擁するとされる「シリア民主軍」(SDF)は、今回の進攻は付近の町に対するISの攻撃を防止するためだと説明している。新たな攻勢はいずれラッカ奪回作戦につながるのか。BBCの安全保障担当特派員フランク・ガードナーが解説する。 「シリア民主軍」、IS主要拠点ラッカ付近に攻撃開始過激派組織「イスラム国」(IS)掃討のため米国主導の有志連合に参加するクルド系とアラブ系の連合勢力「シリア民主軍」(SDF)が24日、ISが「首都」と呼ぶ北部ラッカの付近に攻撃を開始した。SDFには戦闘員約3万人が参加しているとみられる。米国主導の有志連合が空から援護し、ロシアも支持を表明している。 2016年5月25日