米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 23日に米韓国防省会談、24日に米韓2+2がワシントンで開催され、23日の国防省会談で2015年12月に予定していた在韓米軍から韓国軍への戦時作戦統制権の移譲を再び延期することで合意しました。 「延期」といっても、韓国軍が十分な防衛能力を備えるまで延期という事実上の「無期限延期」です。 反米むき出しだった盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領(03年〜08年)時代に、韓国が「売り言葉」で返せと言ったら、中東で苦労していた米国が「買い言葉」で返してやると応え、予期せぬ米側の返事に韓国が青ざめたという情けない韓国外交の成れの果てです。 23日付米国防省web記事によれば ●23日、米韓の国防相は、2015年に予定していた朝鮮半島における米韓連合軍の戦時作戦統制権の韓国への移譲を延期することに合意し
米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 20日ヘーゲル国防長官は、中国政府内では随一の「知米派」とされる楊潔篪(ようけつち)国務委員とペンタゴンで会談しました。 楊国務委員の訪米全体計画とその目的は不明ですが、中国側も「知米派」を派遣して米中関係の改善や中国イメージの改善に動いているのかもしれません 楊国務委員は1950年生まれの中国外交官で、ハーバードやロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学生生活を過ごし、若き頃は米要人訪中時の通訳を務めました。また1983年以降、対米外交に携わり、ブッシュ家などアメリカ要人との人脈を形成しました。 2001年には中国史上最年少の50歳で駐米大使に任命され、2005年に帰国時には外務副大臣に就任、その後2007年4月から2013年3月まで外務大臣を務めた人物 20日付米国防省web記
米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 17日から23日にかけてアジア太平洋地域(ハワイ、グアム、韓国、日本)を訪問したBob Work国防副長官ですが、22日には防衛及び外務副大臣と会談し、23日には小野寺防衛相と朝食会い、最後に横須賀停泊中の米海軍艦艇を訪問してアジアツアーを終了した模様です。 本日は米国防省web記事が紹介する22日の副長官の会談等から、最近の日米国防協力の「アジェンダ」を確認したいと思います。新しい話題はありませんが、無視するわけにもいきませんので。 22日付米国防省web記事によれば ●22日午後の武田防衛副大臣との会談後、Work副長官は共同会見を行い、日米安保の近代化に向けた取り組み、つまりガイドライン見直し、在日米軍の再編、両国による戦力配備や能力向上の努力について語った ●また北朝鮮の挑発
米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 22日米国防省報道官は、南シナ海の公海上空で、米海軍のP-8哨戒機に対し中国戦闘機が危険な異常接近行為を行ったと発表しました。 事態が発生したのは現場時間の19日で、「最短で6m程度にまで接近」した「very close, very dangerous」な飛行だったとJohn Kirby報道官(海軍少将)は報道陣に語りました。 22日付Defense-News記事によると ●中国空軍のJ-11B戦闘機が危険な接近飛行を行ったのは、海南島の東、約135nmの公海上空であった。対象となったB-737を対潜哨戒機に改修したP-8は、国際法に基づいた公海上空の飛行を行っていた ●当該P-8哨戒機は、フロリダ州の米海軍航空基地から嘉手納基地に展開中の機体で、昨年沖縄に展開を始めたばかりの新型機
米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 14日、デンプシー統合参謀本部議長は米軍人トップとしては43年ぶり(1971年以来)に、ベトナム訪問を開始しました。 ハノイ到着後、早速ベトナムのNguyen Tan Dung首相やPhung Quang Thanh国防相を表敬し、カウンターパートとなるDo Ba Ty中将と会談を行い、将来の両国軍事関係進展に向けた議論を行った模様です 米国防省webサイト記事には、南シナ海での中国との衝突関連の話題をあまり取り上げない「配慮」が感じられますが、当然たっぷり意見交換されたものと思います 15日付米国防省webサイト記事は (米空軍協会web記事も合わせて) ●デンプシー議長のベトナム訪問は、中国と関係国の緊張緩和を狙いとしてミャンマーで行われた、ARF閣僚会合やASEAN&3カ国外相
米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 23日付読売電子版によれば 政府は8月22日、普天間飛行場に所属する米海兵隊の「オスプレイ」の定期整備拠点について、千葉県木更津市の陸上自衛隊木更津駐屯地に誘致する方針を固めた。 防衛省は、米軍機の整備で実績がある日本飛行機(本社・横浜市)の入札参加を支援する ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// 14日付読売新聞朝刊は1面に「オスプレイ整備本州誘致 韓国と競合 秋にも国際入札」との記事を掲載し、普天間所在の米海兵隊オスプレイと陸上自衛隊が導入予定のオスプレイ整備基盤を、本州に誘致する方針を日本政府が固めたと、複数の政府関係者の話を報じています 一方で、米空
米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 23日、レイセオン社がイージス艦に搭載する新型レーダー(AMDR:Air and Missile Defense Radar)の初期設計とシステム分析を終了し、具体的な開発・製造段階に進むと発表しました。 開発が成功すれば、青色発光ダイオードの原料となる物質を活用し、現イージスシステムのレーダーSPY-1Dの30倍の出力が可能だと考えられているようです 24日付米海軍協会web記事は ●23日レイセオン社は、Arleigh Burke級のイージス艦(Flight III)に搭載予定のAMDRの初期設計審査(PDR)を終了したと発表した。また、システム融合基礎審査を終了し、具体的な開発・製造段階(EMD:engineering and manufacturing development
米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 17日、プリンストン大学教授のAaron Friedberg氏がIISSで講演を行い、4月に発表した書籍「Beyond Air–Sea Battle: The Debate Over US Military Strategy in Asia」を基に、米国のアジア軍事政策が不明確な事により、同盟国に動揺が生じて抑止力がリスクを抱えることになっていると訴えました。 Friedberg教授は、米軍作戦構想への対処を念頭に中国が築き上げてきた非対称なA2AD能力は、西太平洋地域の米軍とその基盤基地を、固定施設も移動装備も、急速に脆弱な攻撃目標にしたてていると、その能力増強を分析した様です。 そして中国のA2AD対処策として論じられてきた3つの方法、つまり「エアシーバトル」、「遠方での海上交通
米国防省や米軍の動きを中心に安全保障の話題をフォロー。Cool Head, But Warm Heartで 18日付米海軍協会web記事が、中国海軍(艦艇4隻)が米国の招待で初参加している環太平洋海洋演習RIMPACの演習海域周辺で、中国海軍の情報収集艦が活動していると報じています。 想定対象国の演習に同様の情報活動を行うことは、各国がそれなりに行っていることですが、自国が参加している演習にこのような活動を行うことは異例で、早くも米議会から「二度と中国を参加させるな」との声も挙がっているようです 何度かご紹介したように、RIMPACは米海軍が主催する世界最大の海洋演習(隔年開催)で、今回は23カ国から、艦艇50隻、航空機200機、兵員2.5万人以上が参加しており、6月末から8月初旬までの予定でハワイを中心に行われています。 米国関係者は中国の初参加を、米中軍事関係が発展している証拠だと機会
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