クラウド大手のアマゾン・ウェブ・サービスがこの3月、仮想デスクトップサービス「Amazon WorkSpaces」を一般公開した。これまで限定プレビューだったこともあり、日本での注目度は決して高くなかった。また、Windowsデスクトップ環境をクラウドで貸し出すサービスでありながら、「サーバーOS」を使っていることも注目を集めなかった。 Amazon WorkSpacesの使い方は簡単だ。同社の利用ポータルからサインアップすれば、数十分で仮想デスクトップが手に入る(画面)。最も安価な「スタンダード」の利用料金は月額35ドル。これで、1仮想CPU、3.75ギガバイトのメモリー、50ギガバイトのスペックを持つ“専用PC”が、アマゾンのクラウド上に配備される。あなたは、その専用PC上でMicrosoft Officeや各種クライアントアプリケーションを利用できる。ただし、それらは「Windows
IDC Japanの調査では、PCの持ち出しを認める企業の8割が生産性の向上を実感していた。だが、許可する企業は2割にとどまる――。社員の生産性を高めた企業の状況からモバイル利用のヒントを探る。 国内市場の縮小や労働人口の減少による人材確保の難しさなど、企業を取り巻く環境の厳しさは年を追うごとに増すばかりだ。企業が成長を維持するには、社員が効率的に仕事をして生産性を高めていくことが求められる。その手段として注目されるのが、「モバイルワークスタイル」の導入だ。 モバイルワークスタイルとは、PCや携帯電話などのツールを活用し、オフィスの外でもオフィス内にいるのと同じように仕事をすること。IDC Japanが今年初めに実施した調査によれば、PCの持ち歩きを認める企業の60%以上が「生産性が50%以上高まった」と答えた。10%以上高まったという回答を加えると、その割合は80%以上になる。 ここでい
IDC Japanの調査によれば、デスクトップ仮想化の投資対効果の高い業種は「情報サービス」や「自治体/教育」であることが分かった。 IDC Japanは8月25日、デスクトップ仮想化市場の産業分野別/従業員規模別のROI(投資対効果。調査では生産性や運用管理に伴う人件費などを指す)の算出と分析を行った結果を発表した。導入企業でのROIは3年間で327.2%に上り、投資額の回収期間は12.2カ月だった。 調査は、デスクトップ仮想化を導入した組織のIT管理者471人を対象にWebを通じて実施した。 産業分野別のROIは、「情報サービス」が407.3%と最も高く、以下は「自治体/教育」の400.5%、「金融」の319.9%、「製造」の292.2%の順だった。デスクトップ仮想化製品の導入によって生産性はエンドユーザーで26.2%、IT管理者で29.7%、企業全体で32.1%それぞれ向上した。 ユ
ソフトバンクテレコムは7月21日 、企業向けクラウドコンピューティングサービス「ホワイトクラウド」において、セキュアなデスクトップ環境をクラウド型で提供する「ホワイトクラウド デスクトップサービス」の提供を10月より開始すると発表した。 同サービスは、仮想化技術を用いてネットワーク経由でデスクトップの画像を配信するシンクライアント型のサービス。VPN接続や閉域網などのセキュアな環境下から、データセンター内のサーバ上に利用者ごとに割り当てられた仮想マシンにアクセスし、必要なデータはすべてサーバ上に格納されているため、セキュリティが強化される。 PCのほか、iPhoneやiPadなどのモバイルデバイスからも、同サービスにアクセスすることができる。 標準では、1クライアント当たりのハードウェアの容量は1OGBだが、5GB単位で追加することが可能。メモリの容量は購入するデスクトップパックの数量によ
紛失や盗難に伴う情報漏えいなどの損害を考慮して、PCの社外持ち出しを禁止している企業が少なくない。持ち出しPCによるリスクを回避するには「禁止」というルールだけで十分なのだろうか――。 持ち運びが可能なPCを使って自宅や社外でも仕事ができれば、社員の生産性が高まると期待される。しかしPCが紛失・盗難に遭えば、PC本体の金銭的な損失が発生するだけでなく、保存された重要情報が外部に漏えいする危険を伴う。そうなれば顧客などの関係者が損害を受け、漏えいした事実が公表されることで風評被害も生まれかねない。 PCの持ち出しによる危険を回避するには、「持ち出し禁止」というルールを導入することが手っ取り早い方法と思われがちだが、社員の生産性向上というメリットを犠牲にしてまで導入・運用すべき対策だろうか。PCの持ち出しがもたらす危険を再考し、適切な対策を講じる上でのヒントを探る。 紛失・盗難で生じるコスト
金剛地一樹/ラック コンピュータセキュリティ研究所 Gumblar攻撃は時間の経過とともに巧妙かつ複雑になっている。例えばウイルス対策ソフト・ベンダーの報告によると,Gumblar攻撃で使われる不正プログラムの亜種は数十種類も確認されている。しかもその一部はウイルス対策ソフトでは駆除できない。今までの攻撃ではFTPアカウントの情報が盗まれたが,それ以外の情報の盗用に関してはまだ解明されていないのが実情である。 Webサイトについても,攻撃者は正規ユーザーになりすましてコンテンツを改ざんするため,その操作を見付けにくい。さらにバックドアを仕掛けられ,継続的にコンテンツを改ざんされたり不正プログラムを更新されたりする。 一般ユーザー(パソコン)についても,Web管理者(サーバー)についても,抜本的な対策はない。求められるのは,少しでも被害を軽減するための取り組み。やるべきことは従来と変わらない
Windows XPとWindows Server 2003以降のバージョンには「Windows エラー報告 (WER)」と呼ばれる仕組みがあり、OSとアプリケーションのクラッシュデータをキャプチャする機能があります。このクラッシュデータには、クラッシュ時に実行されていたモジュール (コントロールおよびプラグイン) だけでなく、ドライバーおよびアプリケーションに関する情報も含まれています。このようにして収集された情報を表示し、なぜそのソフトがクラッシュして強制終了したのかを教えてくれるのがこのフリーソフト「AppCrashView」です。 ダウンロードは以下から。 AppCrashView - View application crashes (.wer files) http://www.nirsoft.net/utils/app_crash_view.html 上記サイトから「Down
自宅で仕事をするためにPCを持ち帰り、紛失してしまうことが少なくないようです。今回はあるノートPCの紛失事件の調査で判明した意外な事実を交え、組織内部からの情報漏えいの危険性を考えてみましょう。 2004年のある夏のこと、交番に1台のノートPCがかばんと一緒に届けられました。そのPCとかばんの所有者はわたしの友人で、彼は会社から自宅にノートPCを持ち帰る途中でPCとかばんを紛失してしまいました。今回は、このノートPCに保存されていた会社の重要情報が誰かに盗み取られていないかを調べていく過程で判明した意外な事実と、そこから考えるべき対策を取り上げます。 なお先にお伝えすると、今回取り上げる事件の過程は、当時としては情報セキュリティ専門家ですらあまり認識しておらず、ましてや素人に近い人が意識するのが難しいものでした。ノートPCの紛失リスクを現在のように誰もが配慮できるようになるには、まだ数年以
2009年9月29日に東京・大手町で開催された@IT情報マネジメント勉強会「PCから仮想サーバまで ― クラウド時代の運用管理」の模様をお伝えする。勉強会ではプライベートクラウド構築の基礎となるIT資産管理について、講演とパネルディスカッションが行われた。今回はその講演部分を掲載する。(→記事要約<Page 2>へ) 勉強会はまず最初に、第一生命情報システム株式会社の石井仁氏が「5万件のPC・周辺機器管理への資産管理製品の導入事例」と題して、ISO 20000取得への取り組み、IT資産管理などについて事例紹介を行った。同社の親会社である第一生命保険相互会社では、保有する5万台の機器の状況を把握するため、資産管理システムを導入するとともに、業務フローの見直しを行い、PCなどの運用について大幅な効率化を実現したと述べた。今後についてはクラウド/仮想化を見据え、データセンターについても、従来以上
Win32/Daonolの亜種に感染!セーフモードでも起動できないパソコンを復旧するには? 起動できないPCのレジストリを操作可能な「REG LOADコマンド」を活用 ある企業のシステム管理者から,こんな相談を受けました。「社内のあるWindows XPパソコンが,電源をオンにしても正常に起動せず,画面が真っ暗なまま,マウス・ポインタだけが表示される。状況からすると,現在流行中のWin32/Daonolの亜種に感染したようだ。セーフモードでも起動できず困っている。リカバリCDを使用した初期化は避けたい。アドバイスしてほしい」。 Win32/Daonolはいわゆるトロイの木馬と呼ばれる不正プログラムで,ネットワーク・トラフィックの監視,FTPアカウント情報の奪取,特定のプロセスの実行阻止などの機能を持っています。名称は,トレンドマイクロが「TROJ_DELF.WQD」,シマンテックが「Inf
『インストラクターのネタ帳』では、2003年10月から平日のほぼ毎日、Microsoft Officeの使い方などを紹介し続けています。 Excel VBAユーザーを対象とした、Word VBAの入門書をキンドル本として出しました↓↓ 日経BP社から出版された、Excel VBAユーザー向けのPython超入門書です↓↓ 上記の『Excel VBAユーザーのためのPythonプログラミング』の元になったキンドル本です↓↓ Pythonの文字列フォーマットの基本をキンドル本としてまとめました↓↓ 『インストラクターのネタ帳』を運営する伊藤潔人が、初めて書かせていただいた書籍です↓↓ PowerPoint VBA本は、オブジェクトブラウザーの使い方を解説した教本でもあります↓↓ PythonのライブラリOpenPyXL(オープンパイエクセル)の入門書を、Excel VBAユーザーに向けに出しま
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