人間の卵子に対して遺伝子操作をすることで不妊を治療する企業が米国で設立された。すでに2016年にメキシコで、遺伝子操作をしたヒト胚を子宮に戻して、子供を誕生させることに成功したとしている。 by Emily Mullin2017.08.10 7 13 1 1 米国の不妊治療医が高齢女性のために起業した会社が、物議をかもしている。治療対象となる女性のDNAを若い女性の卵子に移植して、妊娠させるというのである。 ジョン・チャン(John Zhang)医師は2016年、「紡錘体核移植」と呼ばれる最先端の受胎技術を提供するために、ダーウィン・ライフ(Darwin Life)という企業をひっそりと設立した。チャン医師は、ニューヨークにある不妊治療専門病院「ニュー・ホープ受胎センター」の創業者でもある。 紡錘体核移植はもともと、母親から子どもに希少疾患が引き継がれるのを防ぐために開発された。チャン医師
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