Insurers Scramble to Put a Price on a Cyber Catastrophe なぜ損保会社は サイバー災害保険の商品化に 苦慮しているのか? 損害保険会社が、企業向けサイバー保険の保険料算定に苦慮している。情報漏えいと異なり、被害額が巨大で、リスク管理の手法も確立しているとはいえないからだ。 by Mike Orcutt2017.04.07 17 12 3 0 1992年、フロリダ南岸を襲ったハリケーン・アンドリューは数十名の死者を出し、250億ドル以上の損害を与えた。この嵐では、損害保険会社による自然災害の被害額の算定方法に重大な欠点があることが明らかになった。多くの保険会社は嵐の後の数カ月で巨額の損失を出し、破綻した会社まであったのだ。 現在、保険会社は新たな災害の可能性に対して、経済的な観点で予測しようとしている。人災、つまり破壊的サイバー攻撃だ。1