太陽光発電を推進してきたカリフォルニア州で電力の過剰供給が問題になっている。過剰供給は電力卸価格の下落、コストの上昇、不安定な電力供給につながり、蓄電設備や送電網の見直しにかかるコストも決して安くない。 by James Temple2018.06.14 57 43 3 0 カリフォルニア州の住民は晴天に恵まれた春を楽しんでいる。その結果、太陽光発電所と建物の屋根に設置された太陽光パネルが、電力網に電力を過剰供給している。 問題は発電量が多すぎて電力価格の急落を招き、カリフォルニア州の送電網運用機関が再生可能エネルギー発電所に発電抑制を要求していることだ。4月、カリフォルニア州の太陽光発電所と風力発電所は、運転停止または運転抑制でおよそ9万5000メガワット時の電力量を抑制した。これは3000万世帯以上の1時間の消費電力をまかなうのに十分な電力量で、同州の電力抑制量としては過去最高だ。 太
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