ブックマーク / note.com/take (35)

  • 論文紹介 なぜソ連は1979年にアフガニスタンに侵攻したのか?|武内和人|戦争から人と社会を考える

    1979年12月、ソ連は国境に集結させた部隊をアフガニスタンの領域に侵攻させ、アメリカを含めた西側諸国を驚かせました。この時のアフガニスタンで革命評議会議長として権力を掌握していたのはハフィーズッラー・アミーンでしたが、彼は12月27日に大統領宮殿でソ連の国家保安委員会が送り込んだ特殊工作員によって暗殺されました。アメリカは、このソ連の軍事行動に対して反発し、安定の方向に向かっていた米ソ関係は1979年以降に新冷戦と呼ばれるほど悪化の一途を辿ることになりましました。 冷戦終結後、ソ連がアフガニスタンに侵攻するに至った理由を探るために、さまざまな調査が行われています。その研究は今でも続いていますが、ソ連の首脳部、具体的にはソ連共産党政治局でアフガニスタンに侵攻するという選択肢はもともと避けるべきだという見解が支配的だったことが分かっています。しかし、1979年の間に相次いで発生した政変で政治

    論文紹介 なぜソ連は1979年にアフガニスタンに侵攻したのか?|武内和人|戦争から人と社会を考える
  • 論文紹介 国家を見限ったとき、国民はどのような行動を選択できるのか?|武内和人|戦争から人と社会を考える

    自分が属する組織に未来がないことに気が付いたとき、そのメンバーが選択できる行動は2種類に大別することが可能です。一つ目は組織から逃げ出すこと、もう一つは組織に留まり、内部から声を上げて、変革を促すことです。政治学の研究領域で、この状況をモデル化し、分析した先駆者としてドイツの研究者アルバート・ハーシュマンが知られており、彼の『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応(Exit, Voice, and Loyalty: Responses to Decline in Firms, Organizations, and States)』(1970)は古典的な価値がある業績です。 Hirschman, A. O. (1970). Exit, Voice, and Loyalty: Responses to Decline in Firms, Organizations, and S

    論文紹介 国家を見限ったとき、国民はどのような行動を選択できるのか?|武内和人|戦争から人と社会を考える
  • ウクライナとロシアの戦争を想定した戦役分析をやってみた|武内和人|戦争から人と社会を考える

    ある授業でロシアウクライナの関係を取り上げたついでに、戦役分析として行った結果を研究メモとして公開しておきます。ただ物騒な内容なので期間限定とします。あらかじめ申し上げておくと、資料的、分析的な価値がある分析ではありません。『ミリタリー・バランス』のいくつかのデータを使って予備的な分析を行ったにすぎません。 ただ、基的なデータは一通りまとめているので、これから国際ニュースを追いかける方の参考になるかもしれません。より詳細な分析が必要となることがなければよいのですが、いずれアップデートした分析が必要になるかもしれません。 基礎的能力の比較ウクライナの2020年の国内総生産は1420億ドルで、総人口は43,922,939人、労働生産性を考慮した一人当たりの国内総生産に換算すると3,425ドルです。同時期のロシアの国内総生産は1兆4600億ドル、総人口は141,722,205人で一人当たりに

    ウクライナとロシアの戦争を想定した戦役分析をやってみた|武内和人|戦争から人と社会を考える
  • 国力の限界を超えて戦争に突き進む国家では独特な政治的力学が働いている:『帝国の神話』の書評|武内和人|戦争から人と社会を考える

    世界の歴史を調べていると、自らの国力で対処できる限界をはるかに超えて勢力の拡大を図る過剰拡張(overexpansion)によって失敗した国家が決して少なくないことに驚かされます。 一部の国は勢力を拡大する機会を見つけても、それが軍事的に失敗したときのリスクや、国際社会の反応を予想し、開戦を踏みとどまります。しかし、一部の国は果てしない戦争に自ら飛び込み、勝つ見込みがないまま戦い続けることになります。第二次世界大戦における日の対外政策も、典型的な過剰拡張の事例と解釈することができるでしょう。 アメリカ政治学者ジャック・スナイダーの著作『帝国の神話:国際的野心の国内政治(Myths of Empire: Domestic Politics and International Ambition)』(1991)はこのような一見すると不可解な対外政策が採用される理由を説明する理論を示した研究成

    国力の限界を超えて戦争に突き進む国家では独特な政治的力学が働いている:『帝国の神話』の書評|武内和人|戦争から人と社会を考える
  • すべての人が「自分のプロダクト」を持てるようになる時代が幕を開ける|しーたけ takeaship

    あらゆるものが「民主化」する時代「民主化」という言葉を聞いたことがありますか? もともとは政治体制として民主主義が拡大することを指す言葉です。 しかし近年では、転じて「それまで特定の技術を持つ組織が中央集権的に行ってきたことが、技術の進歩によって個人にも可能になる」という意味で使われることがあります。 誰でも簡単に画像認識 AI を作成できる「AI メーカー」などはまさに「AI の民主化」の一例でしょう。 今話題のAIをweb上で誰でも気軽に作れる「AIメーカー」を開発しました! ①AIに覚えさせたいタグを入力 ②タグから自動で画像データを収集 ③AIがデータから学習 の3ステップで誰でも簡単にAIを作れます! 動画では手相占いAIに挑戦! みんなもAIを作って遊んでみてね!https://t.co/66DFU7GRZ2 pic.twitter.com/ie1LmioyA1 — 2z /

    すべての人が「自分のプロダクト」を持てるようになる時代が幕を開ける|しーたけ takeaship
  • 組織にデザインをインストールする最初の一歩|たけてつ

    ※ テンプレートは下の方にあります。(余談の前) 先日、経済産業省・特許庁の「デザイン経営」宣言もあり、デザインの重要性が話題になることが増えました。具体的には組織だったり、評価・報酬だったり、採用・育成だったり、多岐に渡っていると思います。今回は、ここ2年間で行ってきた組織デザインのことをまとめ・再構成してみました。 まずは「デザイン経営」宣言の定義を確認「デザイン経営」宣言の資料では、デザイン経営は「デザインを重要な経営資源として活⽤し、ブランド⼒とイノベーション⼒を向上させる経営の姿」と書かれています。そしてプロセスは下記図。 果たして、いきなり「デザインへの投資」を始められますか? 僕の場合、出戻りした当初(2016年秋頃)は、投資するという話はありませんでした。しかも、デザイナーの募集をかけても応募がありませんでした。社外からもデザインにチカラを入れているとは全く見えておらず、見

    組織にデザインをインストールする最初の一歩|たけてつ
  • 読みやすい文章は「デザイン」が優れている|竹村俊助/編集者

    村上春樹さんや林真理子さん、糸井重里さん、『嫌われる勇気』の古賀史健さん。彼ら彼女らの文章は、スルスルと読める。とっても読みやすい。 その「読みやすさ」の正体ってなんだろう? と考えてみる。 読みやすい文章は、パッとその文章を見た瞬間に「読みやすそう!」と思える。これは「文章の中身」というよりも「デザイン」に近いのではないかと思う。 漢字とひらがなのバランス、改行の位置、「(会話文)」の割合などを計算し、「ビジュアルとして」読みやすくデザインされているのではないか。 文章の中身が大切なのは言わずもがなだけれど、それ以前に、パッと見のデザインが秀逸なのだ。 たとえば、村上春樹さんの文章。 彼女の名前は忘れてしまった。 死亡記事のスクラップをもう一度ひっぱり出して思い出すこともできるのだけれど、今となっては名前なんてどうでもいい。僕は彼女の名前を忘れてしまった。それだけのことなのだ。 昔の仲間

    読みやすい文章は「デザイン」が優れている|竹村俊助/編集者
  • 【日本のIT界隈編】Vision-Mission-Valueのフレームワークで可視化してみた。|たけてつ

    先日、書いた記事のフレームワークをつかって、IT界隈の日企業 5社のVision-Mission-Valueを勝手ながら可視化してみました。 ※ 企業サイトや求人情報などを見てわかる情報のみで作成しています。では早速いってみましょう。 株式会社サイバーエージェント 渋谷のIT界隈の代表的な会社ですね。CIの変更のタイミングでマキシムズ(maxims)も変わったようです。多角化によりMissionの言語化をあえてされていないと思われます。 株式会社ディー・エヌ・エー ゲームからはじまり、漫画、DNA、スポーツ、車と多角化がすごいDeNAさん。南場さんの健康系が福利厚生になってたり面白い。(話題となったあの社長はDeNAグループですね) サイボウズ株式会社 多様な働き方や複業採用など「100人いたら100通りの働き方」を追求し続けているサイボウズさん。働き方に一石を投じる広告も話題になりまし

    【日本のIT界隈編】Vision-Mission-Valueのフレームワークで可視化してみた。|たけてつ
  • 初めての組織デザイン:Vision-Mission-Valueの可視化フレームワーク|たけてつ

    さかのぼること3ヶ月ほど前、グループ全体で総会があり、光栄にもその発表に向けての資料づくりを依頼されました。組織コンサルの方も交えて中身の議論をしていく中で、改めてグループのVision - Mission - Valueを整理していきました。その議論や整理の中で、以前つくったフレームワークが使えるのか、試してみたくなり、議論の中で出してみました。 これがなんと、うまく議論がスムースに進んだので、そのまま整理したりスライドに落とし込んだりしました。 時を経てnoteで図解系をよく見るので、やってみようかなと思い早速作ってみました。 自社の情報で入れてみるとこんな感じ。 Visionから2系統に分かれていますが、ここの整合性が保たれているか?何か足りないことはないか?と見ていくと良さそうです。 今後ちょこちょこといろんな企業の情報を可視化してみたいと思ってます。 ・・・ Googleスライド

    初めての組織デザイン:Vision-Mission-Valueの可視化フレームワーク|たけてつ
  • 「企画脳」を育てるたった1つの習慣|竹村俊助/編集者

    どうやって企画力をつければいいのでしょうか? どうすればアイデアが出る頭をつくれるのでしょうか? 巷にはいろんなノウハウが転がっています。人と話す、を読む、映画を観る、つねに考えるクセをつける……。 同じ事象に出会っても「企画にできる人」と「できない人」がいます。いわば「企画脳の人」と「そうではない人」がいるわけです。 これからの時代、企画を立てられる「企画脳」の人材はますます必要とされるはずです。どうすれば「企画脳」を育てることができるのでしょうか? ぼくにはひとつの答えがあります。それは… アウトプットの機会をつくること です。 ぼくらは5年以上前から週に一回「10万部会議」という自発的な企画会議をやっています。10万部クラスの企画をみんなで考えようという会。若手編集者数人で集まって、ランチのときに企画を発表しあいます。 ノルマは1人5つ企画を考えてくること。たとえば前回ぼくが出した

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  • デザイン系学生のためのインターネット業界講座|takejune|note

    このエントリーは?先日、母校の名古屋芸術大学でデザイン学科の1-2年生に講義をさせて頂く機会がありました。各業界のデザイナーが週替りで担当する授業の一コマです。 何を話そうか迷ったのですが、そもそも学生はインターネット業界について知らないでしょうから、まずはそこから説明することにしました。そこで学生向けに現在のインターネット業界を説明する資料を探してみたところ、思ったようなモノがなかなか見つかりませんでした。 という訳で「デザイン系の学生」を対象に「インターネット業界」の「デザイナーの仕事」について説明することにしました。 このエントリーは当日の授業内容の一部をまとめたものです。正確さよりも分かりやすさを心がけていますので、玄人目にはツッコミどころがあるかも知れませんが、温かい目で見て頂けると幸いです。 この記事は移転しましたnoteから独自ブログに移行しました!記事の全文は👇のページで

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  • 指揮官の無能さを心理的に分析する『軍事的無能の心理学』(1976)の紹介|武内和人|戦争から人と社会を考える

    軍事史では、平時に高い地位についた軍人が、戦時にひどい失敗を重ねた事例が数多く記されています。このような軍人は一軍の司令官として大きな権限を持っているにもかかわらず、戦地で発生した問題を適切に解決できず、何ら有効な手を打たないか、あるいは非現実的な対策を講じて事態を悪化させ、軍隊に損失を与えます。 このような事象が起こる要因に関しては、軍事社会学や軍事心理学の分野で議論されていますが、ひときわ大きな影響を及ぼした研究者の一人にノーマン・ディクソン(Norman Dixon)がいます。第二次世界大戦(1939~1945)に陸軍将校として従軍した経験を持つイギリスの心理学者であり、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの教授を務めました。彼の『軍事的無能の心理学』(1976)は出版された当時から多くの論争を引き起こした著作として知られています。 Dixon, Norman. 2016(1976)

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  • 論文紹介 戦争の現実味が増すほど、人は合理的な判断ができなくなる|武内和人|戦争から人と社会を考える

    国際政治学の理論的研究では、合理的な行為主体がそれぞれの利益を最大化できる最適な戦略を選択するはずだと想定することが一般的になっていますが、戦争歴史は、このような理論が通用する状況ばかりではなく、むしろ通用しない場合の方が多いことを示しています。 以下の論文の著者らもこの問題に取り組んでおり、戦争が差し迫った状況に置かれると、人々は合理的選択理論で予測できない判断を下すようになると指摘し、その理由を人間の心理的メカニズムで説明できると主張しています。 Johnson, D. D. P., & Tierney, D. (2011). The Rubicon Theory of War: How the Path to Conflict Reaches the Point of No Return. International Security, 36(1), 7–40. doi:10.11

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  • 10億ゲット作者の思う『編集者は敵なのか』|竹田人造

    お世話になっております。竹田人造です。主に機械学習の知ったかぶりでサラリーを貰っています。ちょっと話題になった改題の経緯と、作家の譲れるもの譲れないものについていくらか書かせて頂きます。 当方、モーニングルーチンに言い訳が入っているタイプの会社員ですので、あくまで個人の経験だと予防線を張っておきます。 改題の衝撃『人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル』 このタイトルを初めて伺ったのはメールだったのですが、正直、メールで良かったと思います。困り果てる時間が必要でしたから。 竹田人造と言えば、下手の横好き系ゴマすりエンジニアでおなじみ。職場では曖昧な褒め言葉を連発して好感度を下げ、丸亀製麺では無料のすり胡麻でだしの風味を殺すタイプ。まして相手は今後の作家生活を左右する担当編集さんです。どんなメールが来ようともゴマの嵐を振りまいてやる所存でした。 しかし、そんな私のゴマすりムーブが止まっ

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  • デザインは経営資源になる。という話|たけてつ / Studio Opt|note

    経済産業省の「デザイン経営」宣言(2018年)より26年前に、デザインの重要性を説いている紺野先生著書の「デザイン・マネジメント」というがあるのを教えて頂きました。教えて頂いたのはDONGURIのミナベさんで、既にこのは絶版ということで貸して頂けました。(中古で9千円〜1万円程度します。。。その後タイミング良くもう少し安価に中古で手に入れました!) 26年前というと1992年で、バルセロナオリンピックで岩崎恭子さんが14歳で金メダル、スーパーマリオカート発売、幽遊白書のアニメがスタート、紅の豚が公開、日でインターネットの商用化が始まる、そんな年です。 この時代のデザイン関連のできごとを調べてみると、1989年に通産省(現在の経済産業省)がデザインイヤーを提唱し、名古屋市が“世界デザイン会議ICSID’89名古屋”を開催しています。この時、既に「デザイン経営」宣言と同じようにデザインの

    デザインは経営資源になる。という話|たけてつ / Studio Opt|note
  • 結局たんたんとやり続けた人が最強説|竹村俊助/編集者

    結局、たんたんとやり続けた人が最後には勝つんじゃないかと思ったのでその話をします。 シンプルに言うと「継続は力なり」ってことです。超あたりまえなのですが「あきらめないこと」「やり続けること」というのが、今の時代もけっこう大事だなと思うわけです。 ぼくは今「顧問編集者」という経営者の言語化やコンテンツ化のお手伝いをする仕事をしていますが、こういう「これまでなかったような仕事」をしていると、テンションが上がったり下がったりしてしまいます。 すごく希望を感じるときもあれば、急に不安になったりもする。あるときは「すべての会社の経営者の隣に編集者がいなければおかしい!」くらい強気になる。でもあるときは「ちゃんと価値を生み出し続けられるかな……」と不安になるときもある。 ただ結局最終的に勝つのは、不安に負けず「たんたんと続けられた人」なんだろうなと思うわけです。 これまでにいろんな会社が設立されました

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  • 偏差値50の生存戦略~どうやってコンサルティングファームで生き残ったのか~|たなけん社長|イネーブルメント・コンサルティング

    「この学歴だと外資のコンサルティングファームは無理ですね。履歴書で落とされます」 コンサルティングファームへ転職する前、エージェントとの面談で言われた一言… 限界コンサルタントです。 現在、偏差値50にも関わらず運よくコンサルティングファームに拾ってもらい、組織設計やタレントマネジメント、人事制度のコンサルティングをしています。 偏差値50程度の地方私立大学(一応グローバル大学ではあるらしいが)の出身で、コンサルファームへ転職したときは、学歴が会社の中で一番低かったことを覚えています。ある意味、新記録の更新ですね…爆 そんな私ですが、今では後輩に指示・指導したり、自分で仕事も取ってくるようになり、気づけば中堅的な存在?になったようです。 入社してから泥臭い苦労をし、どうにか自分のポジションをつくることができました。 その方法をまとめたので、ここに公開したいと思います。 資料は、 ・上司

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  • 凡人が原稿に集中するための9つの必勝法|竹村俊助/編集者

    原稿を進めるコツは、なによりもまず「自分は意志が弱い」と認めることです。 パソコンをおもむろに開いて、原稿をさらさらと3時間書き進めて「ふーむ、今日はざっと1万字か、やれやれ」みたいな人はいません。村上春樹しかいません。 だいたいの人は、パソコンを開くとまずツイッターかフェイスブックに直行して1時間ほどウダウダし、「はぁあ、原稿やんなきゃあ」とのたうち回った挙げ句、1行進んでは1行消し…とやっているうちにイヤになり、またSNS地獄にハマる、というのが相場となっております。 よって、凡人は「意志の弱い自分を動かすためのあらゆる工夫」をすることが必要なのです。 集中できる時間はどれくらいなのか? 集中できる場所はどこなのか? どんな音楽を聴けば集中できるのか? 自分をつねに「モニタリング」しながら、最適な環境に身をおいてあげることが大切なのです。そこで新年一発目のnoteは、ぼくが見つけた「原

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  • なぜタリバンはアフガニスタンで20年も戦い続けられたのか? 『タリバンの戦争』の文献紹介|武内和人|戦争から人と社会を考える

    2021年現在、アフガニスタンの各地で武装勢力のタリバンが攻勢を強めています。2021年4月13日、米国のジョー・バイデン大統領はアフガニスタンに駐留する米軍の全部隊を9月11日(後日、8月31日に変更)までに撤退させることを発表しました。 米軍の全部隊が撤退しても、アフガニスタンにはタリバンに抵抗する能力があるというのがバイデン大統領の説明ですが、8月現在のタリバンはアフガニスタンの都市を次々と攻略し、勢力を急拡大させています。米国はタリバンと20年にわたって戦い続けてきましたが、アフガニスタンが抵抗力を発揮できなければ、2001年から続いたアフガニスタンの戦いの最終的な勝者はタリバンとなる見通しです。 20年近くにわたってタリバンが戦い続けることができた理由はさまざまあります。その詳しい勝因を知りたい方にAntonio Giustozziの『タリバンの戦争:2001-2018(The

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  • 「読みやすい文章」のたったひとつの条件|竹村俊助/編集者

    「読みやすい文章」ってなんだろう? ずっと考えていたのですが、それは読み手が「読む速度」と「理解する速度」が一致するものだという答えにたどり着きました。 理解が追いつかない文章だと何度も読むはめになります。一方で、わかりきったことをくどくどと書かれるとイライラしてしまうでしょう。 読みながらスーッと脳に染み込んでいくような文章は「読みやすい」と言えるでしょう。 では「読む速度」と「理解する速度」を一致させるにはどうすればいいのでしょうか? たとえばこんな文章があります。適切な例が思い浮かばなかったので、テキトーに国会の答弁書から引っ張ってきました。(ちゃんと読まなくてもいいです。) 労働政策審議会の各分科会の委員並びに臨時委員及び専門委員は、労働政策審議会令第三条において、労働者を代表する者、使用者を代表する者及び公益を代表する者並びに障害者を代表する者のうちから、厚生労働大臣が任命するこ

    「読みやすい文章」のたったひとつの条件|竹村俊助/編集者