衆院議員の山尾志桜里さんは、旧立憲民主党と旧国民民主党の合流には加わらず、新しい国民民主党に参加した。また、次の選挙では小選挙区の愛知7区を離れ、比例東京ブロックで立候補することを決断した。旧民進党時代には政調会長として国会論戦に臨み、最近では憲法のあり方や香港の民主活動家らへの弾圧について積極的に発言している。そんな山尾さんが感じる日本の政治の課題とは何かを聞いた。(聞き手・大海英史) 女性にはハイリスク・ローリターン ――日本では女性の政治家がなかなか増えません。なぜでしょうか。 「政治の世界は『人たらし』が尊ばれます。その相手方の『人』とは既得権益を持つ人たちです。つまりご年配の男性陣の心をつかめるかどうかが永田町(国会や首相官邸などがある地域)の評価基準です。この人たらし文化を変えなければいけない。能力を基本とした評価基準にラジカルに変えれば、女性が政治の世界で評価を得やすくなるの