奄美大島・瀬戸内町の国道58号沿いに生えていた絶滅危惧種の植物アマミリンドウが、何者かに刈り取られた。地元の樹木医が先月24日、気づいた。鹿児島県発注の道路管理作業の際、雑草といっしょに伐採された可能性が高く、県の担当者も現場作業員への指導の不徹底を認めている。 アマミリンドウはリンドウ科の多年草で、秋に紫色の美しい花をつける。県内では奄美大島や徳之島、喜界島が自生地だが、雑草と見誤っての伐採や盗掘などで数が減り、県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。 今回、刈り取られた現場は、瀬戸内町網子峠の県が管理する道路沿い。環境省の希少野生動植物種保存推進員で樹木医の前田芳之さん(67)が24日、伐採直後の2本を見つけ、写真に収めた。5月には10本以上を確認していたが、これらの多くが刈り取られてしまったという。 前田さんは以前から、この現場… こちらは有料会員限定記事です。有料会員
![絶滅危惧種、雑草と一緒に伐採? 奄美大島のリンドウ:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e3ca10673ca943e26cb6bd295a698cb03bc2ec80/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Fimages%2Flogo_ogp.png)